黒ずんでいたり、開いていたり…目立つ毛穴はいつだって気になるもの。特に暑くなると、化粧崩れなどもあり余計に気になってしまします。毛穴が目立つ原因は一つではなく、それぞれの原因に合わせたスキンケアを行う必要があります。
ここでは、毛穴対策にどのようなスキンケアがおすすめなのか、タイプ別にご紹介していきます。最適な方法を知って、ツルっと毛穴レスな素肌を目指しましょう!
特に毛穴が目立ちやすい部位といえば鼻です。黒くポツポツしている状態は、いちご鼻とも言われていますね。毛穴が黒く見える原因は主に二つあり、一つは毛穴に詰まった汚れが黒く見えているもの、もう一つは毛穴自体が黒くなってしまっているものです。
毛穴からは皮脂が分泌されますが、古い角質や空気中の汚れ、ファンデーションなどと混ざり合って頑固な汚れとなります。汚れは古くなると、油が酸化して黒く見えるように。これが角栓として毛穴の中に残り続けると、毛穴が押し広げられて黒んだ毛穴がさらに大きく見え、目立つようになってしまいます。汚れの詰まりが原因なので、触るとザラザラした感触があります。
洗顔したてなのに、毛穴がモヤっと黒ずんでいる…。この場合は、毛穴の入り口でメラニン色素が発生している可能性があります。原因は、毛穴パックやスクラブなどによる過剰な毛穴ケアによる刺激や、化粧崩れで毛穴が日焼けしてしまったことなどです。このタイプはザラつきがなく、皮脂汚れの黒ずみよりも輪郭がハッキリしない点が特徴になります。メラニン色素が原因となるので、従来の毛穴対策スキンケアとは違ったアプローチが必要です。
毛穴の悩みでもう一つ多いのが、毛穴の開きです。みかんの皮そっくりなので、みかん肌とも言われています。開き毛穴の原因は大きくわけて3つ。それぞれ詳しく見ていきましょう!
皮脂の分泌が多いほど、毛穴は大きく広がります。そのため、オイリー肌の方や鼻など部分的に皮脂分泌は活発な方は、毛穴が開きやすい体質とも言えるでしょう。開いた毛穴には汚れが溜まりやすく、角栓が毛穴をふさぐこともしばしば。毛穴対策をしないとニキビなど炎症を起こしやすかったり、角栓が毛穴を広げた状態が続いて開きっぱなしになったりしてしまいます。
毛穴がポッカリ開いているというよりは、毛穴まわりがすり減って大きく見えるもがこのタイプ。乾燥により毛穴まわりの皮膚がしぼんでいる、ハリがなくなって皮膚が毛穴に垂れ込んでいる、毛穴まわりのターンオーバーの乱れなど、さまざまな原因が考えられます。原因は一つではありませんが、加齢による肌機能の低下が大きく影響しやすく、30代以降で特に気になる毛穴の悩みです。
たるみにより皮膚が下に下がれば、当然毛穴も下に引っ張られて伸びてしまいます。特にこれが起きやすいのが頬で、毛穴が楕円形やしずく型になります。こちらは加齢が原因となるので、引き締め化粧水を使ってもあまり効果は期待できません。また、たるみ毛穴の恐ろしいところは、毛穴同士が連なってシワを形成してしまうこと!こうなると普通のケアでは改善が難しくなるので、たるみ毛穴を発見したらエイジングケアに本腰を入れていきましょう。
黒ずみ毛穴も開き毛穴も、まずは汚れを溜めないケアが必要です。特に重要になるのが、毛穴の汚れが落とせるような洗顔を行うこと。
クレンジングももちろん丁寧に行う必要がありますが、化粧落としのついでに毛穴をゴシゴシするのは逆効果!汚れを毛穴にすり込むことになってしまいます。クレンジングは洗浄成分が強い場合も多く、長時間の使用は肌に負担をかけてしまうので、化粧を馴染ませたら手早くすすぎの段階に進みましょう。
毛穴対策の洗顔におすすめなのは、毛穴汚れを吸着するクレイ成分と分解する酵素成分です。特に酵素成分は、頑固な角栓の解消には欠かせない成分。角栓は古い角質などタンパク成分と皮脂が結合しているので、これらを分解できる酵素は角栓解消に大きな期待ができます。フォームタイプの洗顔料は、もっちり弾力のある泡が作れるものがベストです。泡立てネットでたっぷり泡を作って、指で擦るのではなく泡を優しく押して洗うのが毛穴の洗浄には効果的です。
夏はつい適当になりがちな保湿ですが、毛穴対策のためにも丁寧な保湿は欠かせません!保湿することで毛穴まわりの肌はふっくら潤い、毛穴を小さく見せてくれます。
皮脂が多いからと保湿を適当にしてしまうと、肌は水分不足による乾燥を防ぐためさらに皮脂を多く分泌してしまいます。皮脂の分泌過剰は、毛穴を大きく見せる元凶です。しっとりタイプ・さっぱりタイプなど肌タイプに合わせたものを使い、鼻や頬にも化粧水をしっかり馴染ませましょう。
保湿で肌を整えたら、毛穴の悩みを改善に導く美容成分の出番です。ここでは毛穴対策におすすめの美容成分をご紹介します。
ビタミンCには、皮脂分泌の抑制・美白・抗酸化・コラーゲンの再生促進など、さまざまな効果が期待できます。そのため、毛穴悩みのオールラウンダーとも言える成分です!化粧品に含まれる場合は、ビタミンC誘導体として配合されることが多いですが、こちらはビタミンCの不安定で浸透しにくい性質を改善したものです。毛穴の悩みは複合的である場合が多いので、何がよいのか迷ったらまずはビタミンC、またはビタミンC誘導体を選んでみましょう。
メラニン色素が原因の場合、黒ずんだ細胞の排出とメラニンの生成を抑制することが解消のカギとなります。美白成分の中で、排出が期待できるのがプラセンタです。メラニンの生成の抑制は、上記ビタミンCの他アルブチンやトラネキサム酸といった成分が有名です。
皮脂だけが過剰なインナードライ肌や陥没による毛穴の開きには、肌コンディションの底上げが必要です。そのためには、高保湿成分で角質をしっかり潤わせる必要があります。ターンオーバーの正常化やバリア機能の向上を狙えば、毛穴の開きの改善にも近づきます。代表的な高保湿成分には、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどがあります。特に人の肌にある保湿成分と同じであるヒト型セラミドは、保湿力が高くおすすめです。
たるみ毛穴のケアには、たるみ対策の美容成分が最も効果的です。シワ改善や肌ハリアップ効果が期待できるレチノールや、年齢肌対策として注目を集めるヒト幹細胞などはエイジングケアに最適ですね。これらの成分が入った化粧品は高価なものも多いですが、たるみ毛穴は簡単に解消できるものではありません。これ以上の悪化を防ぐためにも、試してみる価値はありそうです。
毛穴対策に必要なのは、まず毛穴の悩みがどのタイプなのかを知ることです。ただし、丁寧な洗顔と保湿はどのタイプでも必要不可欠!特に、乾燥を招きやすく皮脂が詰まりやすい夏こそ、これらのケアは丁寧に行いましょう。
悩みの原因が分かれば、具体的に取り入れるべきスキンケアアイテムも見えてきます。やみくもに毛穴ケアするのではなく、原因を見極めて最適なケアを取り入れてくださいね。