人を育てる、人に教える有名な言葉として、太平洋戦争で連合司令長官であった山本五十六大将の言葉はよく知られています。
「やって見せ、言って聞かせてさせてみて、ほめてやらねば人は動かじ」
多くの経営者や指導者が会社経営、人材育成、営業活動の座右の銘として用いている言葉です。
現在、順調に成長し業績の良い会社も苦慮している会社も必要な言葉ではないかと思います。
毎月々の売上げで、ほっとしたり、胃が痛くなったりと神経をすり減らしている経営者も多いのではないかと思います。
常に、戦略を練り新しい企画、売上げ向上策を打ちだし、実績の把握・分析並びに部署・個人別に目標を設定し、会社内に目標を掲出し個別にヒアリングしているにも係らず、なかなか経営者の心知らずで、成績を上げられず定常的に目標達成できなくても深く考えずにいる社員もいることも事実と思います。そこで今回、今一度、基本に立ち返り基本的な取組み、やり方等をご紹介いたします。
「やって見せる」には工夫がいります。
熟練したスキルを部下に教えるときの方法ですが、自身の体験から営業の際の会話、商談に移る手順、進め方、契約成立に向けての決め手等をやって見せます。ここで、重要なことは成功談と併せて失敗談等も話すことが非常に大切なことなのです。
また、経営者自らも努力し苦労を重ねて実績をつんできたんだなと社員に思わせると社員との共通認識と距離感もぐっと縮まり信頼関係もしっかり築くことができると思います。
具体的な進め方としては、
基本的な手順、やり方等をやって見せ、自分でもできるんだという自信とやる気を持たせる。
目標と現状の差を分析し、その差をどう埋めていくか、販売戦術を見直す営業地域に偏りはないか、リピーターの獲得、新規顧客の掘り起こしの可能性はないかなどの課題を検討します。
「ロールプレイ」は、実践訓練ですので是非やってみてください。社員の自信付けにもなりますし、実際の営業時に大いに役立つものです。
やって見せるときには、一方的にやって見せて終わりというパターンになり勝ちですが、どのように受け止めたか質問があるかどうかを確かめることが重要です。
区切りのいいところで「これまでのところで何か質問はありませんか」などと、社員が知りたいことや疑問を持っていることを聞くようにします。
目標に向かって「やってみよう」という気持ちを部下に持たせるためには、どう言って聞かせてさせてみるかです。
直接本人に声をかけて感謝の気持ちを表すことは大変重要なことです。声をかけられれば更にやる気をだし素晴らしい知恵もだしてくれるでしょう。
また、機会を捉えて人事評価に反映することも重要なことと思います。
声がうわずったり、途中で何をはなしているのか意味不明になったりします。そんなときは、ほめてあげましょう。「良かったよ」「落ち着いていたね」「聞き取りやすい話し方だったよ」「余裕があったね」などと声をかけ印象を話すことも大切なことです。
<文書すると当たり前のことでさほど凄いということもないのに、綾小路きみまろさんが話すと皆を一瞬にして笑いの渦に巻き込んでしてしまう。鋭い観察眼と軽妙な語り口。凄いの一言!!
常々人を虜にできるネタと会話術をもっていたらと更に輪が広がるのになあ~頼関係が構築できたらなと常々思っています>
ここで自ら指導者、上司としての言動をチェックしてください。ご自分を自ら振り返り、社員からの信頼度の確認、社員管理などに役立ててください。(YES NOで回答)
社員からの信頼度、社員との距離感の判定結果は
YESが8以上の場合はOK、6の場合はふつう、4以下の場合は反省
以上ですが更なる人材育成、売上向上につながれば幸せです。