私たちエステティシャンは、お客様の心と身体に寄り添い、お客様が元気で綺麗になりイキイキとした人生を歩んでいただくためのお手伝いをする仕事です。お客様にもっと喜んでいただける自分に成長するために日々心身ともに頑張っていらっしゃるでしょう。やりがいはありますが本当にハードな仕事です。でもそれは、元気があってこそいい仕事ができるのです!エステティシャンこそが元気でより綺麗でいられるように、最新の健康・美容情報をお届けします。
若さと健康の大きなカギ「毛細血管」。 実は毛細血管は、年齢と共に減ってゆくため、肌など体中の細胞が酸素&栄養不足になってしまい大問題となります。 もちろん肌だけではありません。肺や肝臓などの臓器、そして脳にまで影響して、肝臓病や認知症など、様々な症状の引き金になると考えられているのです。そこで今、大きく注目され始めたのが「毛細血管ケア」です。 毛細血管を若い状態でキープすることで老いや病を防ぎ、アンチエイジングの切り札とするものです。
毛細血管は、動脈と静脈をつなぐとても細い血管です。網目状になっていて、酸素と二酸化炭素のガス交換をしたり、栄養素を届けて老廃物を回収しています。皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)は皮膚の細胞が生まれ変わることですが、この毛細血管が酸素と栄養を届けて老廃物を回収して新陳代謝がスムーズに進むので、毛細血管が美肌にはとても大事なのです。
最新研究で分かってきた驚きの新事実。“毛細血管は年齢と共に減っていく”ということです。毛細血管は全身の血管の99%を占め、酸素と栄養を体のすみずみまで送り届ける大切な働きをもっています。体全体に張り巡らされていて、すべてをつなぎ合わせると長さ10万kmもあり、地球2周半分にもなります。動脈や静脈は全身の血管の1%にすぎません。また、毛細血管の太さは5~10ミクロン。酸素を運ぶ赤血球は8ミクロンで、赤血球がなんとか通れるくらいの太さなのです。
毛細血管は、血管内皮細胞が筒のようにあり、その表面を壁細胞が覆っています。壁細胞が覆うことによって、毛細血管の構造は安定化しています。歳をとると周りの壁細胞が弱って剥がれてしまいます。加齢で壁細胞が剥がれると、毛細血管は脆くつぶれてしまい、最終的には消えてなくなってしまいます。これが毛細血管のゴースト化です。30代と70代を比べると、毛細血管の数は4割くらい減ってしまうと言われています。
皮膚に酸素や栄養が届かなければ、シミ・シワなどお肌のトラブルの一因になります。毛細血管のゴースト化の影響が最も大きいのは一番外側にある”肌”です。酸素、栄養素が肌まで行き渡らなくなり。シミ・シワ・たるみなどが増える原因になります。また、肝臓や肺など、臓器の毛細血管が減れば、様々な機能低下や病気が起こる可能性もあります。年をとるほどお酒が弱くなったりするのは、毛細血管の減少が要因のひとつと考えられるようになっています。毛細血管の劣化、侮ってはいけません!
①舌の形をチェック…毛細血管がたくさんある”舌”に歯形がついている人は、毛細血管が老化しています。舌に歯形がつくのは、毛細血管でうまく水分や老廃物を回収できずにに舌がむくんでしまっているからです。
②前屈をする…前屈がスムーズに出来ない人は、血管の老化が進んでいる可能性があります。血管が老化していると、血管が硬くなってしまい、体も硬くなるからです。
毛細血管の減少や劣化を防ぎたい!なんとか復活させたい!そんな願いにこたえるカギは『血流UP』です。実は毛細血管は、年とともに細胞同士の「接着」が甘くなってしまいます。すると血液が途中で漏れ出してしまい、毛細血管の劣化を引きおこします。しかし日ごろから十分な血流があると、細胞がお互いにくっつきあって血液の漏れを防ぎ、健康な毛細血管を生み出してくれるのです。
毛細血管をゴースト化させるのは老化だけではありせん!毛細血管の老化は、加齢によるものが多いのですが、加齢以外に毛細血管がゴースト化する要因「ゴースト血管」はどうしてできるのでしょうか?
ゴースト血管が増える原因は様々ありますが、代表的なものは以下の5つです。
年齢を重ねるとともに毛細血管を支えている細胞壁がもろくなり、毛細血管自体が壊れやすくなります。血管を強くしたくても壊れたところから血液が漏れだしたりして、血管がゴースト化してしまいます。
打撲などの物理的な衝撃によっても毛細血管の細胞壁が傷ついて、血管のゴースト化が引き起こされることがあります。また、きついパンツやハイヒールを履き続けることで、毛細血管が圧迫されて血流が滞ると、ゴースト血管ができることもあります。
タバコに含まれるニコチンは、毛細血管を傷つけることがわかっています。また、タバコを吸うことで高血圧になることも、毛細血管が傷ついてゴースト化する一因となっていますので血管は強くなりません。
運動が不足すると、体が「栄養を届ける必要がない」と判断してしまいます。そしてその結果、末端の血流が悪くなり、ゴースト血管が増えてしまいます。
物を食べると、消化吸収をするために胃や腸に血液が集まります。また、太って余分な脂肪ができると、その脂肪に血液が回ってしまいます。どちらの場合も結果的に、末端の毛細血管の血流が悪くなり、ゴースト血管ができる原因になると言われています。
Tie2(タイツー)効果とは、血管の老化を防ぐ効果で、人間の老化の根本は毛細血管の老化です。毛細血管が老化することで各部に栄養が届かず、機能が低下し老化していくわけです。例えば顔のシワなどもコラーゲンやヒアルロン酸よりもまずは肌を健康に保つ栄養素が毛細血管の老化で届かなければ死んでいくのです。病気もほとんどが血行不良や毛細血管の老化により発症します。Tie2(タイツー)効果はその老化した血管を若々しく保つ為の効果です。Tie2(タイツー)の働きが活発になることで血管の安定を保ち若く健康を保てるのです。そこで最近はTie2(タイツー)効果がすごく注目されているのです。この毛細血管のゴースト化を防ぐ方法が、毛細血管を修復する作用をもっている、血管の壁細胞の“タイツー(Tie2)受容体“を活性化することでした。タイツー(Tie2)を活性化することによって、毛細血管が安定してよみがえり、若返ると、肌や体にさまざまな効果が期待できます。毛細血管は、食事や生活習慣に気をつけることでも減少を抑え、増やすことが可能です。血管年齢を若く保ち、毛細血管を増やすために、できることから始めてみましょう。
一度ゴースト化した毛細血管も、壁細胞をはがれにくくしてくれる「Tie2」を活性化すれば復活させることが可能です。Tie2を活性化させる食べ物(主に植物由来)を普段の食生活に取り入れて毛細血管復活を意識してみましょう。
毛細血管を強く増やすためには、結果の敵である「酸化LDL」という物質を作らないことが重要です。そして、この酸化LDLは、血液中のコレステロールを運ぶ働きをするLDLが「活性酸素」の攻撃を受けることでできることがわかっています。つまり活性酸素を消去して、酸化LDLをつくらないようにすれば、毛細血管は強くなるわけです。以下の栄養分は活性酸素を消去して酸化LDLの生成を抑える働きを持つものです。
1.ビタミンC
2.ビタミンE
3.カロテノイド
4.ポリフェノール
5.アリシン
6.オレイン酸
7.大豆タンパク
この栄養成分を多く含む食べ物を摂るようにすれば、毛細血管を強く増やすことができるのです。
玉ねぎ…玉ねぎに含まれるアリシン、セレン、ケルセチンという栄養成分には、酸化LDLの生成を抑える働きがあります。また、玉ねぎを切った時に涙を誘う硫酸アリルという成分は、血小板の凝固を防いだり、血管にたまった脂を落とす働きを示します。この硫酸アリルの働きにより、血流が良くなり、結果ゴースト血管の生成を抑えることができます。
トマト…ビタミンC・E、カロテノイド、リコピンを多く含み、酸化LDLの生成を防ぎます。また、脂質の新陳代謝に役立つビタミンB6も含まれていて、血液をサラサラにして毛細血管が壊れるのを防いでくれます。
豚肉…豚肉の脂質部分には、不飽和脂肪酸であるオレイン酸が豊富に含まれています。オレイン酸には高い抗酸化作用があるため、活性酸素を除去して酸化LDLを減らし、毛細血管を強く増やしてくれます。
青魚…サンマ、サバ、イワシなどの青魚にはビタミンEが含まれていて活性酸素を除去してくれます。また、不飽和脂肪酸であるDHAとEPAも多く含まれていて、血液中の中性脂肪やコレステロール値を減らして血流を良くし、毛細血管を強くし増やします。
納豆…納豆に含まれる大豆タンパクがLDLの酸化を防いでくれます。また、血栓を溶かす作用が強いナットウキナーゼという成分により、血流が良くなってゴースト血管ができにくくなります。
ヒハツ香辛料…ヒハツはコショウ科の食べ物です。主に東南アジアに自生しています。沖縄では沖縄そばなどにふりかける、島とうがらしとして知られています。長コショウや、ロングペッパーとも呼ばれています。ヒハツは、スパイスとしてだけではなく、漢方薬としても使用されています。今もっとも血管の老化を減らし毛細血管再生に注目されている成分です。
食べ物以外の毛細血管を増やす・強くする方法として、運動をすることが挙げられます。運動をすることで、代謝が上がり、不要な中性脂肪を燃焼することもできるので、血流が良くなって毛細血管を強く増やすことができます。では、具体的にどのような運動をすれば良いのでしょうか?
血液は私たちの体を、心臓→動脈→毛細血管→静脈→心臓の経路で流れ、循環しています。心臓から出た血液は、心臓の強いポンプ作用と、動脈の厚い血管壁の収縮・弛緩運動に助けられて、勢いよく毛細血管まで運ばれます。毛細血管ではガスや栄養物の交換が行われ、新鮮になった血液はその後静脈に入っていきます。そして今度は、静脈周りの筋肉の収縮・弛緩作用により心臓まで運ばれていくのです。ここで注目したいポイントは、毛細血管から心臓まで血液を戻すためには、静脈周りの筋肉の助けが必要だということです。静脈自体にもしなやかな筋肉や、血液の逆流を防ぐ弁が備えられていますが、その働きだけでは血液を心臓まで送り届けるには不十分です。そのため、静脈周りには筋肉が必要で、この筋肉が強いほど血流はよくなり、毛細血管を強く増やすことができるのです。そして、静脈周りの筋肉の中でも下肢の筋肉、もっといえば「ふくらはぎ」の筋肉は、重力に逆らって血液を心臓まで押し上げなければならず、特に強くある必要があります。このことから、毛細血管を強く増やす運動のキーポイントはふくらはぎの運動であると言えるのです。
では、ふくらはぎの筋肉を鍛える運動方法にはどんなものがあるのでしょうか?簡単で効果的な方法を2つご紹介します。
1.背伸び運動…背伸びをする時のように、普通に立っている状態から、かかとを浮かせてつま先立ちをするという動作を、繰り返し行います。この時、手は上に上げなくても良いので、外出時のちょっとした時間にこっそり行うこともできます。例えば通勤時に駅で電車を待つ間や、エレベーターを待つ間など、ちょっとした時間で良いので意識的に行うようにしましょう。ただし、つま先立ちをした時にグラつくという方は、転倒防止のため、室内で壁や椅子に手をついて体を支えながら行ってくださいね。
2.その場スキップからの→その場ジョギング
①その場スキップ…前に進まずその場で30秒間スキップをします。その時、ももをできるだけ胸に引き付けるように高く上げます。また、腕は走る時のように軽く曲げて前後に振るようにします。
②その場ジョギング…その場スキップが終わったら、続けてさらに30秒間、その場でジョギングの動きをします。
①→②の動きを3回、合計3分間繰り返して行います。
当然ですが、筋肉を鍛える運動をしたからといって、すぐに強い筋肉ができるわけではありません。効果を得るためには、毎日継続して行うことが大切です。上でご紹介した2つのふくらはぎを鍛える運動方法は、とても簡単な動きで、室内でもできるものです。運動が苦手な方でも気軽に始められて継続しやすいですし、忙しい方でも天候を気にせず空いた時間に取り組めるので続けやすいですね。これらの運動方法を継続して行い、強い毛細血管をつくっていきましょう。