ポッコリお腹は危険!実は誰でもなりやすいメタボリック症候群

「メタボリック症候群」と聞くと、中年以降のぽっちゃりした体型をイメージする方が多いはず。そのため「私は関係ないだろう」と思い込んでいる若年層やダイエッターがいますが、実はそうでもないのがメタボリック症候群の恐ろしいとところ。生活習慣次第では誰しも陥るリスクを抱えているからです。しかも、普通のダイエットなら食事や運動を頑張れば結果が出ますが、メタボリック症候群の場合、ともなう生活習慣病によっては、むしろ病状を悪化させる食事や運動があることも。「ダイエットを頑張っていたら、心臓疾患で倒れた」なんて事態にならないためにも、肥満やメタボリック症候群について正しい知識を学びましょう。

 

■そもそもメタボリック症候群とは?

現代病とも言われる、肥満。外見の問題として扱われがちですが、実は糖尿病や高血圧、脂質異常症、腰やひざの痛みなどを引き起こすため、健康的にも由々しき問題です。肥満の判断基準ですが、〔BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)〕で計算できるBMI数値でチェックでき、正常なBMI値は19〜25。この基準よりも高い場合、肥満になります。

 

 

肥満には、皮下脂肪がつきやすい皮下脂肪型肥満と内臓のまわりに脂肪がつきやすい内臓脂肪型肥満の2種類があります。皮下脂肪型肥満は、下腹部やおしり、太ももなどにお肉がつきやすく、下半身太りの体型になりやすい特徴のもの。一方、腹筋の内側や腸などの周りにつく内臓脂肪型肥満では、へそ周りがぽっこりと出た体型が特徴です。 

気をつけたいのは、後者の内臓脂肪型肥満。このタイプの肥満になると、「高血圧」、「高血糖」「高脂血症」を併発するリスクが一気に高まるからです。というのも、脂肪を蓄える脂肪細胞から、血糖を下げるインスリンというホルモンの働きを阻害する物質が分泌されます。すると、血液中の糖度がグングン上昇し、高血糖が引き起こされます。また、肥満によって血液中の中性脂肪も増加して高脂血症も招くことに。これだけでも健康にとって良くない状態ですが、内臓脂肪型肥満を放置していると、さらにインスリンの働きが鈍くなり、これが長く続くと血糖値をどうにか下げようとして、今度はインスリンが過剰に分泌されるようになります。こうなってしまうと、次は腎臓でナトリウム(塩分)の吸収が促されるという負のスパイラルが起き、血圧が上昇し、高血圧をも起こすのです。

 

そして、これらの生活習慣病が2つ以上合わさった状態を「メタボリック症候群(メタボリックシンドローム)」といいます。それぞれの病気が単独では軽症だとしても複数重なることによって、動脈硬化が急激に進み、起こるリスクが高くなるだけでなく、狭心症や心筋梗塞などの心臓病、脳梗塞や脳出血などの脳卒中のリスクもグッと高まってしまう危険性があります。「ちょっと太っているだけで、高血圧じゃないし」「高血糖とか高脂血症とか私には関係ないかも」と思いがちですが、内臓脂肪型肥満であるだけで、知らずしらずのうちに、高血圧、高血糖、高脂血症になっている可能性は高くなります。一度この悪循環に陥ってしまうと、そこから抜け出すためには生活習慣を改善するだけでなく、それぞれの病気の治療も行わなければなりません。だからこそ、肥満の段階で改善に努めることが大切なのです。

 

■あなたは大丈夫?内臓脂肪型肥満かどうかをチェック!

内臓脂肪型肥満かどうかのチェックは、意外と簡単。準備するものはメジャーのみです。へその周りのウエストより下の部分を、衣類の上ではなく、素肌の上から測りましょう。このとき、腹囲を水平に測ることが何よりも重要なので、自分で測ることはせず、誰かに測ってもらい、自身は真っ直ぐ立つようにします。 

腹囲が男性は85cm以上、女性は90cm以上あった場合、内臓脂肪型肥満の可能性大。女性の方が、数字が大きいのは、男性に比べて皮下脂肪がつきやすいためです。そして、このチェック基準を超える方の9割以上が、高血圧や高血糖、脂質異常症のいずれかがみられるという統計も。つまり、メタボリック症候群である可能性が高いので、なるべく早めに一度医療機関を受診することをおすすめします。


 基準の数字よりは下回っていても、他のパーツと比べてお腹がポッコリと出ている場合は、内臓脂肪型肥満予備軍の可能性があります。そんな方はメタボリック症候群に片足を突っ込む前に、食事の見直しを取り入れて内臓脂肪を落としたいところ。内臓脂肪は、高カロリー・高脂肪・高糖質などの欧米食が原因と言われています。そのため、食事では低カロリー・低脂肪・高食物繊維な献立を選ぶのが大切です。和食は米を主食として豊富な野菜を含む多くの種類のおかずを食べるため、内臓脂肪を落とすのに適しています。

 

■正しい知識が必要!メタボリック症候群を改善する方法

年齢問わず、誰でもなりやすいメタボリック症候群。肥満をきっかけとして引き起こされるものではありますが、「ダイエットを頑張る」のは改善法としては間違い。メタボリック症候群は生活習慣病の集合体でもあるため、生活習慣を改善していくことでそれぞれの生活習慣病を治していくことが大切です。そのために行いたいのが、食事療法、運動療法、禁煙、良質な睡眠です。

  •  ◯食事療法
  • メタボリック症候群は肥満に関連して起こるため、肥満状態を改善することが重要です。一般的なダイエットでは、筋肉量を増やそうとして高タンパクな食事をとりがちですが、メタボリック症候群の食事療法では適正体重を目標に、低カロリー低タンパクの食事を規則正しくとり、食事量を見直す必要があります。また腹八分目を習慣にし、糖分の多い甘いものを控えたり、薄味で塩分控えめの味付けにしたりすることも大切なポイント。腸内環境を整えてくれる食物繊維を積極的に食べるのも忘れずに!


  • ◯運動療法
  • メタボリック症候群の引き金となる内臓脂肪は、皮下脂肪と比べて運動により減らしやすい脂肪です。そのため、長期的に続けられるような適度な運動を取り入れるのはとても有効的。ウォーキングやジョギングなどを取り入れるのがおすすめです。ただし、血糖値コントロールができていない方や、動脈硬化がすでに進行している場合は逆効果になってしまうことも。ダイエットには欠かせない運動ですが、メタボリック症候群では病状を悪化させてしまうケースがあり、改善のために必要なのは「ダイエットを頑張る」ことではなく、正しい知識なのはこのためです。
  •  ◯禁煙
  • 心臓疾患を引き起こしやすいメタボリック症候群だからこそ、動脈硬化を引き起こす要因となる喫煙習慣は、さらに発症リスクを高めてしまいます。しかし、喫煙習慣がある方がいきなり禁煙するのは難しかったり、ストレスがたまって長続きしなったりするもの。そんな場合は、ニコチン切れの離脱症状を和らげる喫煙のための補助剤を活用する方法がおすすめです。

 

  • ◯良質な睡眠
  • メタボリック症候群の方に多い、睡眠時無呼吸症候群。寝ている時に呼吸がとまる症状ですが、睡眠の質を下げるだけでなく、生活習慣病を悪化させる要因にもなるため、睡眠環境を改善したり、寝る前1時間はスマホやTVなどを見ないなどの工夫をするのが大切です。症状がひどい場合は、医師に相談して睡眠時無呼吸症候群の治療を行うのも一つの方法です。

 一度なってしまうと、普段どおりのダイエットでは治すことが難しいメタボリック症候群。食の欧米化が進んでいる今、20〜30代でも陥りやすくなっているからこそ、きっかけとなる肥満を予防することが重要に。特にお腹まわりが出ている方は、今日から食事を見直して肥満予防に努め、すでにメタボリック症候群かもしれない方は医療機関を受診しましょう。

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