秋の食べ物としてイメージしやすいキノコは、ヘルシーフードとしても知られていますよね。低カロリーで食物繊維が豊富という点は、どの種類のキノコにも共通している特長です。その中で、9月の旬を迎えて美容面でもおすすめなのはどのキノコでしょうか?
スーパーで手に入りやすいしいたけは、独特の旨みと香りが料理に深みを与えてくれます。しいたけに豊富に含まれているのは、ビタミンB群と食物繊維。ビタミンB群の中でも、肌の代謝に関わり肌荒れ防止に役立つビタミンB2の含有量が多いです。食物繊維は不溶性で、腸内環境を整えるだけでなく満腹感からダイエット効果も期待できます。どちらも美肌には欠かせない栄養素ですね。また、しいたけ特有の成分エリタデニンはコレステロール値を下げる効果が、レンチオニンには血液をサラサラにする効果があるなど、高い健康効果が期待できます。香り成分であるレンチナンは免疫力を高めるとも言われているので、感染症が特に気になる今の時期は特に注目の成分ですね。しいたけは美容だけでなく健康にも良いので、ぜひ普段の食事に積極的に取り入れていきましょう。
旬の魚は、シンプルな味付けだけでも十分美味しいですよね。おなじみの秋の魚には、どのような美容効果が期待できるのでしょうか。健康メニューの定番である魚ですが、ただ高タンパクなだけではありませんよ!
年中手に入る鮭ですが、秋鮭はこれから旬の時期になります。秋鮭は産卵のために戻ってきた鮭で、身は脂が少ないのが特徴です。そんな秋鮭は、美容のためには身だけでなく皮も食べるのがおすすめ!鮭の皮は残すという人も多いかもしれませんが、皮にはコラーゲンが豊富に含まれているのでぜひ食べておきたいところ。また、鮭といえばあのピンク色の身ですが、あの色のもとが美容が気になる人にとって嬉しい成分なのです。ピンク色のもとは、アスタキサンチンという抗酸化成分。そのパワーはビタミンCの6000倍とも言われているので、夏の紫外線ダメージが気になる今こそ積極的に取りたい成分ですね。紫外線ダメージはシミやシワを作ってしまうので、早いうちに対策する必要があります。そんな鮭は、先ほどご紹介したきのこ類とともにホイル焼きやグラタンにすると美容に良い成分がたくさんとれますよ。和食と洋食、どちらでも鮭を使ったレシピはたくさんあるので、他の美容食材とも組み合わせてみてくださいね。
秋にカツオは下りカツオとも呼ばれ、春の初ガツオと比べて大振りで脂がしっかりのっています。そんなカツオにはビタミン類が豊富に含まれており、特に美肌に欠かせないビタミンB群とDが豊富です。エイジングケアとして注目の抗酸化成分には、ビタミンEの他にもアンセリンやカルノシンというアミノ酸も含まれています。疲労回復成分としておなじみのタウリンも含まれているので、夏の疲れ解消にも良いですね。カツオを食べて、若々しく元気に秋をスタートさせましょう。
すだちは9月に旬を迎えるかんきつ類で、焼き魚にキュッとひと絞りすると良いアクセントになる名脇役です。そんなすだちには、多くの美容健康成分が含まれているんですよ。レモン同様かんきつ類であるすだちは、疲労回復効果のあるクエン酸がレモンの1.5倍も!また、ビタミンCをはじめとしたビタミン類も豊富です。これだけでも美容に嬉しい感じはしますが、注目はすだち独自の成分であるスダチシンという成分。ポリフェノールの一種で皮に多く含まれているのですが、これが脂肪の代謝を助ける働きをして肥満防止に期待できるとのことです。すだちの皮は、すりおろしてトッピングしたり味噌など調味料のアクセントにしたりすると使いやすいですよ。