お顔のスキンケアと同じように、髪や地肌のケアも行っていますか?美容室でトリートメントや地肌ケアメニューをプラスしていても、普段しっかりケアしていなければその効果はすぐになくなってしまいます。
ここでは自宅でできる髪と地肌のセルフケアについて、シャンプー選びところから乾かすところまで、おすすめの方法をご提案いたします。髪ツヤが良くなると、見た目の清潔感や若々しさが大きくアップしますよ!ぜひ最後までお読みくださいね。
シャンプーは、髪についたスタイリング剤や汚れを落とすのはもちろんですが、地肌に付いた古い皮脂などを洗い流すのが一番の目的です。地肌に皮脂汚れが残ったままだと、かゆみなどのトラブルやニオイの原因となります。
髪や地肌の綺麗にしつつ、できるだけ負担をかけないためには正しい方法でシャンプーをする必要があります。いつもなんとなく洗っているだけという方は、手順を見直してみましょう!
シャンプーの価格帯は幅広く、安いものでも髪に優しいと宣伝しているものはたくさんあります。髪や地肌のセルフケアを行う上で、シャンプー選びにはやはりこだわりたいですよね。
ドラッグストア等で売っている安い価格帯のものは、洗浄成分にラウリル硫酸やラウレス硫酸、スルホン酸ナトリウムという石油由来のものが使われていることが多いです。安価で洗浄力が非常に強いのが特徴で、必要な皮脂や潤いまで奪ってしまうので避けて欲しい成分です。
髪染めをして、次に美容院に行く頃には毛先は色落ちしてバサバサ、切れ毛も多いなどの症状に覚えがある人はいませんか?価格が高めのシャンプーでも使っていることが多いので、一度成分表示を確認してみましょう。
優しい処方として、以前から注目されているのがノンシリコンのシャンプー。シリコンは洗浄成分ではなく、髪のツヤや指通りをよくするための成分です。ノンシリコンシャンプーで髪がきしみやすいのは、このためでもあります。
一時期、シリコンは毛穴を詰まらせるとか頭皮から吸収されてしまうなど、健康を害するという悪い噂もありましたが、実はどれも根拠のない話です。シリコン自体には刺激も害もなく、ただ指通りを良くするだけです。
ノンシリコンというだけでは、髪や地肌にいいかは判断ができません。重要なのは洗浄成分です。ノンシリコンでも石油由来の洗浄成分を使っているものがあるので、こちらも買う前に成分表示を確認してみてくださいね。
髪や頭皮への刺激を抑えつつ、余計なものだけを洗い流してくれるのがアミノ酸系シャンプーです。保湿性もあるので、地肌の乾燥からくるフケやかゆみに悩まされている方には特におすすめです。アミノ酸系シャンプーは、使用感が異なる3タイプに分けることができます。
グルタミン酸系は滑らかな指通りと控えめな洗浄力が特徴で、刺激が特に少ない成分です。アラニン系、グリシン系は泡立ちがよく洗浄力のある成分。使用感が良く、市販のアミノ酸系シャンプーにもよく配合されています。
成分表示では、
ココイルグルタミン酸Na
ラウロイルメチルアラニンNa
ココイルサルコシンNa
といったものがアミノ酸系となります。
ヘアサロン専売品のシャンプーは、アミノ酸系のものが多いです。もし成分選びに迷ったら、自分の髪や地肌のことを良く知る美容師さんに相談してみてくださいね。
髪の内部にまで浸透し、ダメージを補修しツヤのある髪を実現するトリートメント。よりテクスチャーが重く、美容成分が詰まったヘアパックなどもあります。
ちなみに、同じような使い方をするものでリンスやコンディショナーがありますが、髪表面をコーティングしてツヤ感やサラサラ感を出すのが主な目的となります。ケアを行う目的なら、やはりトリートメントを選びたいところですね。
トリートメントには大きく分けて、洗い流すタイプと流さないタイプがあります。洗い流すタイプは、内部に浸透してダメージを修復することに重点が置かれています。カラーリングをしている人や、パサつきが気になる人には欠かせません。
一方の流さないトリートメントは、ダメージからの保護に重点が置かれたものです。ドライヤーの熱や摩擦によるダメージの他、紫外線から髪を守る機能を持ったものもあります。本格的にセルフケアを行うなら、どちらのトリートメントも併用するのがおすすめです。
トリートメントを使用する際の注意点として、基本的には地肌には付けないようにしましょう。一部頭皮ケアも兼ねたものもありますが、そうでない場合は油分が地肌に残りやすく、フケの原因となります。髪の根本から2~3cm先から、揉みこまないで付けるようにしてください。
髪は濡らしたまま放置しておくと、うろこ状のキューティクルが開きっぱなしになり、髪内部からタンパク質や水分が抜けていってしまいます。また、頭皮は雑菌が繁殖しやすい状態となるので頭皮トラブルのもとにも。
まずは最初に、髪の水分をやさしくタオルに吸い取らせます。地肌に近い部分も、ゴシゴシせず髪束をほぐす程度の力加減です。襟足付近や耳の後ろはドライヤーを当てにくいので、入念にふき取っていきましょう。
目の粗いクシで軽く髪をほぐしたら、ドライヤーで髪の内側から乾かしていきます。外側からだと、乾かしムラができるだけでなく、髪の表面だけが熱ダメージにさらされてパサついた仕上がりとなってしまいます。内側から乾かすことを意識するだけで、しっとりまとまる髪を目指せますよ。
髪と地肌のセルフケアは、ヘアケアアイテム選びから行いましょう。シャンプーは刺激が弱く汚れだけを洗い流せるアミノ酸系かおすすめです。地肌の潤いも保てるので、乾燥が原因のかゆみやフケにも対応できます。
また、トリートメントは2つ使いできるのがベスト。お風呂で髪を補修し、アウトバスで外からのダメージから保護するものを使えば、ツヤ髪がずっとキープできます。
セルフケアで綺麗になるためには、週に一度のスペシャルケアより毎日のケアを大事にしていくのがポイントとなります。一つ一つの工程を丁寧に行うことで、健康な地肌と美髪を手に入れてくださいね。