寒くて乾燥するこの時期、頭皮のトラブルが気になる人も多いのではないでしょうか。頭皮ケアといえば、マッサージや頭皮用美容液など外からケアするアイテムが多くありますが、やはり基本は内側から整えること!
ここでは、頭皮ケアに役立つ食材やアイテムをご紹介します。健やかな頭皮を育めば、髪のツヤやコシもアップして、若々しく美しい髪を保てますよ。必要な栄養をしっかり行き渡らせて、悩み知らずの頭皮や髪をめざしましょう!
頭皮は普段は髪に隠れていて見えないので、なかなか健康かどうなのか分かりませんよね。フケもかゆみも無いから大丈夫かな?と思っている人でも、実はトラブルを抱えている可能性も!
健康な頭皮かどうかは、頭皮の色によって見分けることができます。健康な頭皮の色は、透明感のある青白い色です。血行が良く水分が豊富で潤っており、髪にもしっかり栄養が送られています。皮脂とのバランスも良い状態です。
では、ちょっと黄色っぽい頭皮はどうでしょうか。黄色の正体は、頭皮の細胞が老化してしまっているサインです。髪も水分や栄養がなく、パサつきがちです。細胞の老化は加齢だけが原因ではなく、ストレスや紫外線、タバコを吸うことで体内に発生する活性酸素が大きな要因の一つとなっています。
こちらは頭皮トラブルとしては目立ちにくく、知らない間に進行している可能性があります。また、普段の生活で活性酸素対策を行うことは、美肌や若々しい体づくりにもつながります。髪が最近パサつきがちかな?と思ったら、頭皮が黄色くなっているかも!頭皮からのサインに気が付いたら、抗酸化成分を積極的に摂っていきましょう。
さらに危ない状態なのが、赤色をした頭皮。色が赤くなる原因は、主に血行不良です。血の巡りが悪くなると色は薄くなりそうですが、頭皮の場合は細い毛細血管に血が滞り、うっ血していることから赤く見えます。
血が巡らない状態を放置しておくと、その部分は髪を育てるための栄養が届かず、抜け毛や白髪の原因に。血行不良の原因は、毛細血管の先まで血がしっかり巡らないことにあるのです。血管を収縮させるタバコやストレスの他、体がなかなかリラックス状態になれない寝不足も頭皮が赤くなる一因です。
また、洗浄力の強すぎるシャンプーで頭皮の潤いを必要以上に取り除くことや、直射日光や熱いドライヤーで頭皮が乾燥し過ぎた状態を作るのは、炎症を起こす原因となります。かゆみやフケが気になる場合は、地肌の乾燥に注意して、シャンプーをアミノ酸系に変えるなどして頭皮を労わりましょう。
黄色や赤の頭皮にさせないためには、頭皮を老化させないことと、血行を良くすることが求められます。そこで積極的に摂りたい成分は、以下の通りです。
順番に、具体的にどんな成分で、どのように摂取できるのかを見ていきましょう。
血行促進の方法は大きく分けて二つあり、頭皮環境にも大きな影響を与える毛細血管の強化と、血流そのものをアップさせることです。毛細血管を強くするには、シナモンやルイボスティーがおすすめ。毛細血管の血流が無くなる「ゴースト化」の予防に期待できるので、できる範囲で取り入れてみてくださいね。
血流アップには、若返りのビタミンとも呼ばれるビタミンEは必要不可欠。血流をスムーズにしたり、血管の老化を防ぐとも言われています。ビタミンEは、ナッツ類や植物油の他、野菜では枝豆やかぼちゃ、ホウレンソウに多く含まれています。
高い抗酸化作用も併せ持っているので、しっかり摂取したい成分の一つですが、高脂質な食べ物が多いので食べすぎに注意!脂質を摂りすぎると皮脂の過剰分泌につながり、頭皮のニオイが気になる原因にもなります。
また、血行促進に欠かせないのが、体を温めること。温かい飲み物や、ショウガやトウガラシといったスパイス類を取り入れると、さらに血流アップが期待できます。
頭皮は重力の影響で凝りやすく、マッサージでほぐしてあげる必要があります。頭皮は常に下に引っ張られている状態なので、頭頂部は血流が悪くなりがちです。そのため、頭皮マッサージはできれば毎日行いたいところ。
頭皮ケアができるパドルブラシは、腕に力を入れなくても簡単にマッサージができるので、毎日継続しやすくておすすめです。頭皮がつまみにくく固かったら、凝っているサインです。お風呂上りに、一日の終わりに、気が付いたら頭皮マッサージが行えれば、頭皮の血流改善に大きく期待できるでしょう。ちょっと奮発して、スカルプケア家電を買うのもいいですね!
頭皮の新陳代謝アップには、血流促進の他にも代謝に関わる栄養素、ビタミンB群を積極的に摂りましょう。ビタミンB群は、体に蓄積されない栄養素なので、毎日意識して摂りたい栄養素でもあります。頭皮だけでなく肌の代謝にも関わるので、美肌を目指す上でも欠かせません。
ビタミンB群は8種類のビタミンのことで、それぞれ多く含む食材も異なってきます。ビタミンB群を特に多く含んでいるのは、牛や豚、鶏のレバーです。他にも卵やサバなどの青魚、豆類など多くのタンパク源にまんべんなく含まれています。
タンパク質は、髪や頭皮そのものを作るので、こちらも欠かせません。毎日いろいろなタンパク源を取り入れることが、ビタミンB群を摂ることにもつながります。
さきほども少し触れたビタミンEの他、ビタミンC、βカロテン、ポリフェノール類には抗酸化作用があります。これらを効率よく摂取するには、緑黄色野菜が一番!例えば、トマトにはビタミンCの他、βカロテンの一種であるリコピンが豊富に含まれています。ビタミンCは加熱すると壊れやすいので、生で食べられる野菜やフルーツで効率よく摂れますよ。
また、ポリフェノールはぶどうやブルーベリーのアントシアニンを始め、コーヒーのクロロゲン酸やチョコレートのカカオポリフェノールなど、さまざまな食べ物に含まれているので、比較的摂りやすいです。おやつを選ぶときにも、「ポリフェノール配合」の文字がないかチェックしてみてくださいね。
紫外線など外部刺激による頭皮の老化が気になる場合は、頭皮ケア用の美容液を取り入れるのもおすすめです。頭皮の血行促進も兼ねて、マッサージしながら揉みこむと、より高い効果が期待できるでしょう。
頭皮に優しく健康を保てる食材は、野菜やお肉、豆類など多くの種類に渡ります。どれかだけを食べ続けるのではなく、まんべんなくいろいろな食材を取り入れるのが、健康な頭皮作りのカギです。
どうしても栄養に偏りが出そうなら、サプリメントで補うのもおすすめです。無理してカンペキを求めると、途中で挫折してしまったり、ストレスを溜めたりする原因にもなってしまうので、楽しみながら美容によいことを取り入れてくださいね。ブラシや美容液など、頭皮ケアアイテムも取り入れながら、健康な青白い頭皮を目指しましょう!