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女性ホルモン(月経と更年期)とエステ

女性の月経リズムだけでなく、美容や心身の健康にまで深く関わる女性ホルモン。女性ホルモンはバランスを維持することも大切ですが、妊娠で分泌量は急激に増え、一方では加齢によってどんどん減り、やがて体の不調が重なる更年期に差し掛かります。

女性のライフステージによって大きく変化するホルモンバランスは、美しくありたい女性にとっては必ず意識しておきたいものです。エステでも美容効果が出やすい時期があったり、ホルモンバランスに働きかけるメニューがあったりと、切っても切り離せない関係となります。

今回は、女性ホルモンと美容の関係を知り、ホルモンバランスとエステの掛け合わせでより美しくなれる方法を探ってみます!

2つの女性ホルモンと美容の関係

女性ホルモンというのは、エストロゲンとプロゲステロンの2つのホルモンのことを言います。特に妊娠や出産に関して重要な働きをするのですが、美容にも大きく関わっています。

美容の強い味方になるのはエストロゲン

エストロゲンは美人ホルモンと言われるほど、女性らしい美しさをキープすることに大きく貢献しています。特に役割として大きいのが、肌の水分量を保ち肌ツヤをよくすること。コラーゲンの産生を促すので、肌のハリや髪のツヤにも影響します。内臓脂肪を分解しやすくする作用もあるので、ダイエットの心強い味方と言えるでしょう。

その他、自律神経を整えて精神状態が安定しやすいので、エストロゲンが優位だと新しいことに意欲的になれます。女性の美しさを、外見だけでなく内面からも引き出してくれるホルモンです。

エストロゲンは健康面にも影響している

エストロゲンには、血管をしなやかに保つことや、骨の代謝にも深く関わっています。エストロゲンの分泌が正常ではないと、血管の病気や骨密度の低下など、健康リスクが高まってしまいます。女性らしさを司るエストロゲンですが、ただ美しさを保つだけでなく体の重要な器官を健康に保つためには無くてはならない存在です。

プロゲステロンが優位になる時期は紫外線に注意!

プロゲステロンは、妊娠や出産に関する重要な働きがある一方、実は美容にとって嬉しくない作用があります。分泌量が増えると、体に水分を溜め込むことによるむくみや便秘の他、皮脂の分泌量が増やしてニキビの原因になることも。

これらのことは一時的なもので済まされますが、最も注意したいのがメラニン色素を活発にする作用です。紫外線を浴びると日焼けしやすく、シミを作る原因となってしまいます。このプロゲステロンが優位になる時期は、女性ホルモンの周期で必ず訪れます。

女性ホルモンの周期を味方に付けよう

女性ホルモンの周期とは、イコール生理周期のこと。生理周期は人それぞれだし、ホルモンバランスの変化が体調面に影響しやすい人はPMS(月経前症候群)でさまざまな不調が表れます。

生理周期といっても、単純に生理がある日とそうでない日に分けられるものではありません。女性ホルモンの周期は、排卵日を境に卵抱期と黄体期に分けられます。

バランスを取り合う2つの女性ホルモン

女性のホルモンバランスとは、エストロゲン(卵抱ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌バランスのことです。その名前の通り卵抱期はエストロゲンが優位で、排卵日前に一気に急上昇します。

排卵されると、徐々にプロゲステロンの分泌量が増えてくる黄体期となります。妊娠していなければ、排卵日から約2週間で生理がきますが、そこに向けて急激に2つの女性ホルモン分泌量は減少していきます。

なお、ホルモンバランスが安定していると、基礎体温が低温の卵抱期と高温の黄体期で二層に分かれます。基礎体温のチェックは、自分のホルモンバランスが安定しているか乱れているかが最も手軽に知ることができる方法です。自分の女性ホルモンの周期を知ることができるので、体調管理の一つとして基礎体温を付けるものおすすめですよ。

それでは、具体的にそれぞれの時期の特徴を見てみましょう!

お肌も体調も絶好調!卵抱期

月経初日にガクンと減った女性ホルモンの分泌ですが、月経が終わるころエストロゲンの分泌が増えていきます。美容にとって良いことばかり、心の状態も上向きのこの時期は美容関係のことは絶好調!化粧ノリの良さや、肌の手触りの滑らかさを感じるはずです。

エステに通っている人は、その効果を一番感じやすい時期でもあります。また、この時期はダイエットに最も挑戦しやすい時期です。意欲的にチャレンジできるので、運動やエクササイズでボディメイクにも積極的に取り組んでみてくださいね!

なお、排卵日直前にはエストロゲンの分泌量が急上昇します。プロゲステロンはまだ分泌量が落ち着いたままなので、この急激なホルモンバランスの変化で体調が不安定になる人も。基礎体温を測っていなくても、この体調変化でそろそろ排卵日かな?と予測することができます。

卵抱期はエステで美しさを追求

この時期は、興味のある美容メニューにはどんどん挑戦して欲しい時期です。肌トラブルが起きにくい時期なので、フェイシャルエステで角質や毛穴の洗浄ケアなどをリフレッシュ系のメニューが特におすすめ!肌の透明感アップが狙えますよ。

また、予約の関係でこの時期に合わせるのは難しいかもしれませんが、脱毛施術も肌の水分量が多いほうが効果が得られるとされています。ダイエットをしている人なら、痩身メニューを受けてさらに脂肪を燃焼させましょう!

心身が不安定になりがち…黄体期

黄体期に入ると、プロゲステロンが次第に優位となり、心身ともに不安定な状態になります。肌の水分量が減ることで乾燥や刺激が気になるようになる人や、自律神経を整える作用が弱って、イライラや落ち込みがひどくなることも。

このような時期は、なるべくリラックスすることを心がけましょう。食欲が出やすく、水分を溜め込むことでむくみがでやすい時期なので、ダイエットにも不向きです。

この時期がくるたびにイライラが止まらない、気分が落ち込むという場合は、ホルモンバランスの周期に合わせて、エステで心身のメンテナンスをしてみてはいかがでしょうか。美容重視のエステメニューではなく、リラクゼーション系のメニューがおすすめです。

黄体期におすすめのリラクゼーションとは

この時期は、心の不安定さだけでなく全身に倦怠感があったり、むくみで下半身にダルさが出たりします。リラクゼーションサロンはさまざまな種類がありますが、その中でもリラックス効果が高く、これらの症状の改善が期待できるのがアロママッサージです。

アロマの香りに癒されながら体の巡りを整えてくれるマッサージは、心までじんわりほぐれます。また、オイルでマッサージを行うことで、乾燥しがちなこの時期の肌にツヤ感をプラスしてくれる効果も。

アロマには、この時期の症状として出やすい冷え性やむくみ、心の不調などに働きかけるものも多くあります。黄体期の症状は人によってさまざまですが、専門知識を持つセラピストであれば、それに応じた最適なオイルをチョイスしてくれるでしょう。心身ともにリラックスでき、なんでも相談できるサロンやセラピストを選ぶことも大事ですね。

月経期はゆったりデトックス

月経期は、2つの女性ホルモンの分泌量が最も少なくなる時期。月経が終わりに向かうにつれて、徐々に代謝を上げるエストロゲンの分泌量だけ増えていきます。一方、水分を溜め込む作用のあるプロゲステロンの分泌は減ったままなので、体の余分なものをデトックスするチャンス!

月経中はエステやマッサージなどは受けにくいので、自宅でゆったりデトックスして美容効果を高めましょう。デトックスのポイントは、体を温めることと血流を促進させること。

体温を上げるプロゲステロンが減少することで、体は冷えやすくなっています。飲み物は常温かホットで、冷たい食べ物はなるべく避けるようにしましょう。

また、月経中は湯舟に浸かるのを避けている人もいるかもしれませんが、冷えやすいこの時期こそお風呂でしっかり温まるのがおすすめです。どうしても抵抗がある人は、足湯をするだけでも体がポカポカしてきますよ。

血流の促進には激しい運動ではなく、ゆったり行えるストレッチやマッサージをしてみてください。食べ物には血液をサラサラにする成分が含まれる納豆やネギ類、海藻、青魚を積極的に食べましょう。和食を心がけると、取り入れやすいですね。逆に糖や脂肪が多い、血液をドロドロにするような食べ物は避けるようにしましょう。

月経中は、生理痛や貧血などで思うように動けず、ダルさを感じる日も多いですが、いらないものを排出するチャンスでもあります。毎月のことなので、月経そのものがデトックスと考えて憂鬱な気持ちを晴らしましょう!

乱れやすいホルモンバランス…その原因と対策方法

2つの女性ホルモンは、一定のリズムでそのバランスを保っています。でも、ホルモンバランスはストレスや睡眠不足、暴飲暴食などさまざまなことが原因で簡単に乱れてしまう、非常にデリケートなもの。

女性ホルモンは脳からの指令を受けて分泌されるものなので、脳に負荷がかかることが続くとホルモンの分泌にも異常をきたしてしまうのです。特にストレスは、自律神経に強く影響します。

自律神経と女性ホルモンは、おれを司る脳の部位が同じです。そのため、お互いに影響を受けやすく、過大なストレスはホルモンバランスの乱れに直結します。

ホルモンバランスが乱れるとどうなる?

ホルモンバランスが乱れると、まず月経に影響が出てきます。月経サイクルが乱れたり、排卵がうまく行えず無月経になってしまうことも。経血の量も多すぎたり少なすぎたりと、目に見える形でホルモンバランスの乱れを実感することとなります。

また、自律神経の乱れも加わることで、頭痛や倦怠感、気分の落ち込みなどさまざまな不調も出現。日常生活に支障が出てしまう人もいるほどです。ただ生理がこなくてラッキーと思っている人は要注意!女性の不調の原因の多くは、女性ホルモンが関わっています。

オス化するってホント⁉大人ニキビの原因にも

女性ホルモンのバランスが乱れて分泌量が減ってしまうと、相対的に男性ホルモンの働きが強くなりオス化につながります。女性なのに男性ホルモンがあるの⁉と思われるかもしれませんが、逆に男性でも女性ホルモンは分泌されているんですよ。

男性ホルモンが優位となると、体毛が濃くなったり皮脂の分泌が活発になったりします。この二つの影響を強く受けているのが、大人ニキビです。大人ニキビは、フェイスラインや口まわり、あごにできやすい特徴があります。これらは男性ではヒゲが生える部位で、男性ホルモンの影響を受けやすい部位で皮脂分泌が特に活発化するのです。

大人ニキビが治りにくい原因は、オス化の原因を取り除くのが困難なためです。現代において、ストレスの原因はそう簡単に取り除けるものではありません。繰り返すニキビは肌がデコボコになったり、色素沈着でシミやくすみの原因にもなったりするので、長引く場合は皮膚科などで相談して治療しましょう。

ホルモンバランスの乱れを食べ物で改善するには

最近食事が適当だったり、暴飲暴食が続いていたりする自覚があるなら、栄養バランスに気をつけたヘルシーな食事を心がけましょう。特に意識して摂りたいのは、ホルモンバランスに作用するとされるビタミンEや亜鉛。

ビタミンEは、カボチャやほうれん草などの緑黄色野菜、アーモンドをはじめとしたナッツ類に多く含まれています。これらの食材は、他にも栄養素が豊富に含まれているので、ぜひ積極的に食べたいですね。

また、亜鉛は牡蠣や肉類、たまごなど幅広い食品に含まれています。ただ、加工食品に多く含まれるリン酸は亜鉛の吸収を阻害するので、インスタント食品やジャンクフードはなるべく避けましょう。

ストレスを緩和させるヒント

ホルモンバランスの乱れを長期化させやすいのが、ストレスの多い環境です。休日に没頭できるような趣味を見つけたり、とっておきのスイーツをお楽しみにしたりと、うまくストレスを発散できるのがベターです。

また、適度な運動もストレス解消に効果的。負担にならない範囲で、ウォーキングなどの有酸素運動を日常に取り入れれば、血流アップや体力アップなどプラスの効果も得られますよ!

先ほど黄体期におすすめのエステとしてご紹介した、リラクゼーション系のメニューもリラックスするのに最適です。マッサージによりリラックスすると、体の緊張モードがほぐれてストレス状態から解放されます。日々忙しく過ごしている人は、エステなどで自分のためだけの時間を確保してくださいね。

女性ホルモンは40歳頃から減少…その影響は?

女性ホルモンの分泌量は、年齢によって変化します。特にエストロゲンの分泌量は年齢による影響が大きく出て、美容だけでなく体調にも大きく影響します。一生のうちに分泌されるエストロゲンの量は、わずかティースプーン1杯程度。

初潮を迎えるころに分泌量が急上昇し、20代後半から30代前半にかけて、ゆるやかなピークを描きます。20代から30代はエストロゲン分泌量が多く、性成熟期とも呼ばれる時期です。その後、個人差はあるものの40歳前後で分泌量は減りはじめ、50代に差し掛かる頃までに急激に減少します。

エストロゲンの減少により、肌のエイジングサインが本格的に気になるようになります。肌の水分量が減って乾燥気味になったり、コラーゲンの生成が少なくなることでハリ感が失われてシワが増えたりといった、典型的な年齢肌の悩みです。

女性ホルモンの減少は止められないの?

女性ホルモンの減少は年齢によるもので、止めることはできません。加齢による卵巣機能の低下が原因となるので、分泌そのものは増やせないのです。ただし、エストロゲンと似たような働きをする成分を摂取したり、女性ホルモンを必要以上に減らさないようにすることはできます。

大豆イソフラボンやエクオールを摂ろう

大豆イソフラボンは、エストロゲンと似た働きをする成分として有名ですよね。納豆や豆腐、豆乳などの大豆製品に豊富に含まれているので、和食を好む人は比較的摂取しやすい成分です。ただし、女性ホルモンと似た働きをするためには、腸内でエクオールという成分に変換される必要があることが分かってきました。

エクオールに変換するためには腸内に特定の細菌がいなければならないのですが、日本人はこれが二人に一人しか持っていないのだとか。自分がこの最近を持つかどうかは、検査することで分かります。もし持っていなければ、大豆イソフラボンではなくエクオールそのものを摂取しなければ、女性ホルモンの働きを補うことはできません。

エクオールはサプリメントも最近よく見かけるようになってきましたが、必ず守って欲しいのが摂取の目安量。女性ホルモンが減った分をしっかり補いたいと、大量に摂取してしまうとホルモンバランスを大きく崩す原因となるので注意しましょう。

血流改善や腸内環境の正常化も好影響に

血流が滞ってしまっては、卵巣機能もさらに低下してしまう可能性があります。また、エクオールを産生する菌を持っていたとしても、腸内環境が悪ければその効果も限定的となるでしょう。

女性ホルモン減少の対策には、特に下腹部の血流を良くすることが効果的と考えられます。デスクワークなどで座りっぱなしの姿勢が多い場合、下半身の血の巡りが悪くなりがちです。たまに立ち上がって腰回し運動をしたり、ストレッチや軽めの運動を取り入れたりして、定期的に体を動かすようにしましょう。

また、腸内環境を整えるのは、これに加えて食べるものにも気を使う必要があります。キノコ類や海藻類で食物繊維を積極的に取り入れ、ヨーグルトやキムチ、納豆など発酵食品も食べて腸内環境の改善に意識を傾けてみてくださいね。

女性ホルモンの減少にエステで対抗できる⁉

女性ホルモン、特にエストロゲンの減少は肌ツヤに大きな影響を与えます。効果な化粧品を使ってエイジングケアしたとしても、その効果は限定的ですよね。肌機能そのものを衰えさせないために、エステでできることはあるのでしょうか。

エステでのエイジングケアメニューの一つに、光フェイシャルというものがあります。これは特殊な波長の光を照射することで、肌のターンオーバーやコラーゲンの生成を促すというものです。

肌の水分量の低下は、エストロゲンの分泌量が減ることに加えて、ターンオーバーのサイクルが遅くなることで、肌表面に古い角質が残ることも影響しています。シミやくすみもターンオーバーが遅くなることで増えやすいので、光フェイシャルは年齢肌の悩みをまとめて対処してくれるメニューになります。

肌細胞に直接働きかけて肌機能の改善を目指すので、女性ホルモンの減少にも対抗できるエステと言えるでしょう。40代を迎えて肌に自信が無くなってきたという人は、このような年齢肌対策も選択肢に入れてみてくださいね。

女性ホルモンの減少と更年期

更年期とは、閉経前後約5年の期間のことを言います。この期間は特に女性ホルモンの分泌量の減少幅が大きいのですが、これは先ほども触れたように卵巣機能が低下したことが原因です。

脳からは、これまで通りに女性ホルモンを分泌させるよう指令が出ますが、卵巣がこれに対応できなくなり、連動して自律神経が乱れてしまいます。これにより、さまざまな不調があらわれる更年期障害が引き起こされるのです。

更年期は、早い人だと30代後半から始まる人も!まだそんな年齢ではないと思っていても、不調が続く場合は更年期障害を疑った方が良いかもしれません。閉経に至る過程も、経血が徐々に減っていく人がいる一方、突然月経が終了するパターンもあります。

更年期を遅らせることはできる?

いつまでも若々しくいたいから、なんとか更年期を遅らせたい…という人もいますよね。先ほども少し触れたように、更年期を迎えるのは卵巣の老化が大きく関わっています。さらに、卵巣にある「卵胞」の数の急激な減少も、女性ホルモン分泌量の低下を招く原因です。

卵胞とは、分かりやすく言うと卵子のもと。卵胞が卵子に成熟する過程で、女性ホルモンが分泌されます。卵胞は産まれた時をピークに、加齢と毎月の排卵でどんどん減少していきます。卵胞が無くなるのも更年期ですが、これがいつ無くなるのかは誰も分かりません。また、卵巣機能もいつ更年期を迎えるレベルに低下してしまうのかも分からないのです。

これをすれば更年期を遅らせることができる、というものはありませんが、卵巣機能を低下させないためにできることはあります。さきほども少し触れたように、運動やストレッチで血流を滞らせないようにすることや、女性ホルモンの分泌に直接影響が出るストレスを減らすことなどは、良い影響を与えてくれる可能性があります。

更年期障害の症状

更年期は、女性ホルモンの減少で肌の若々しさが失われやすいだけでなく、体調面で大きな不調を抱えることがあります。これが更年期障害とされるもので、女性の半数以上は何かしらの症状が出るとも言われています。

火照りやのぼせの他、倦怠感やイライラ、うつっぽくなるなど、その症状はさまざまです。中には日常生活が困難になってしまう人も。日常生活でのストレスも更年期障害と重なって症状か悪化することもあります。症状が重い場合は、自己流で解決しようとせず婦人科を受診してみましょう。

閉経してしまうと女性ホルモンは無くなってしまうの?
完全に閉経し、卵巣が自分の役割を終えてしまうと、女性ホルモンの分泌はほぼゼロとなってしまいます。そのため、これまでエストロゲンが担ってきた女性らしい体型を作る作用や肌ツヤをよくする作用は無くなってしまうことに。それに加えて、血管がもろくなったり骨密度が低下したりといった、健康面でのリスクが高まります。

ただし、女性ホルモンの分泌が無くなっても、女性ホルモンと似たような働きをする大豆イソフラボンやエクオールを摂取することで、女性らしさや健康のサポートが期待できます。このような成分が配合されているサプリメントは、更年期であっても過剰摂取は体調不良を招くので注意しましょう。

更年期では、あまり直視したくない「老化現象」を身を持って感じる時期なので、喪失感にも似た気持ちで女性としての自信を失いがちです。それでも、この時期からは自分磨きの結果が表れやすくもなります。更年期は新しいライフステージのスタートと考えて、これまで以上に自分と向き合ってみてくださいね。

更年期の心身をエステで整えよう

最近では、更年期以降の世代を対象としてエステメニューも増えてきています。エステは若い人のものだけではないのです。女性ホルモンの活性化をサポートするマッサージだったり、更年期障害の緩和が期待できるゼラニウムを使ったアロマテラピーだったりと、年齢に応じた施術を行ってくれます。

リラックスできると心が軽くなり、エステで肌ツヤがアップすれば自分に自信が持てるようにもなります。もう若くないから何をしてもムダ!と思わず、思い切って一歩踏み出してみると視野がぐっと広がりますよ。

歳を重ねても美しさをキープしたい!

歳をとっても綺麗な人って、美容医療にお金をたくさんかけられる人くらい…と思っていませんか?もちろんそういう方法もありますが、体作りの基本は食事です。特に、女性ホルモンに分泌量が減ってくると、脂肪の代謝が悪くなって太りやすくなるし、栄養バランスに気をつけないと髪や肌のハリツヤは簡単に失われます。

老化の元凶!糖化を予防しよう

更年期以降は特に体を老化させない食べ物・食べ方を選ぶことか大事!特に、細胞を劣化させる「糖化」は対策必須です。糖化を防ぐためには、糖質を摂りすぎないこと、食べる順番で糖の吸収を緩やかにするといった方法があります。

糖質は甘いものだけに含まれる栄養素ではなく、ごはんやパンなども糖質がメインの食材です。過度に糖質を制限するのは習慣化が難しいので、量は腹八分目で食べ過ぎず、糖質は食事の後半に食べるようにしましょう。

先に野菜やお肉、魚を食べることで糖質の吸収を緩やかにすることができます。いろいろな食材を取り入れて、不足しがちなビタミンやミネラルをしっかり摂ることも、美容と健康には必要です。肌や髪のハリツヤ、体型キープのためには良質なタンパク質が欠かせませんが、肉類に含まれるアミノ酸はコラーゲンの生成にも関わるので、積極的に食べたいですね。

糖化防止が期待できる栄養素として、ビタミンB群やクエン酸があります。ビタミンB群はキノコ類に豊富に含まれ、クエン酸は酢やレモン、梅干しなど酸っぱいもの多く含まれています。クエン酸であれば、例えばドレッシングの代わりに塩とレモン汁にしてみるなど比較的取り入れやすいのではないでしょうか。

エステではどんなエイジングケアができる?

食事や普段のホームケアも大切ですが、やはりそれだけでは手に入れることができないものもあります。エステなど、美容のスペシャルケアを行うことで、女性ホルモンが減少した更年期以降でも若々しさを取り戻すことが可能なのです。

代表的なのが、先程も少し紹介した光フェイシャル、ラジオ派や超音波を使った肌の活性化メニュー。肌のハリのもとである真皮層のコラーゲンは、女性ホルモンの減少により産生する能力が衰えます。特殊な波長を使うことで、細胞に刺激を加えて若返りを図ります。

また、このようなメニューの中には施術部位の体温や代謝を上げて、老廃物の排出を促し脂肪の燃焼を促すものも。体型維持が難しい更年期以降は、このようなエステも上手に利用したいですね。

他にも、レチノール配合のクリーム等でリフトアップマッサージや、ヒアルロン酸やプラセンタをシワが気になるところに導入するなど、さまざまなメニューがあります。エイジングケアといっても、悩みは人それぞれ。いろいろサロンのお試し体験に行ってみるなどして、最適なケア方法を見つけてくださいね。

女性ホルモンを理解して美しさを手に入れよう

2つの女性ホルモンは、バランスを取りながら女性のリズムを作っています。ホルモンのバランス次第で、美容の味方になったり不調の原因になったりと、良くも悪くも女性のライフスタイルを大きく左右させる存在です。

女性ホルモンは、加齢によってどんどん減少していきます。まだ若いうちから卵巣機能を低下させない行動をとることが、今後の若々しさキープのためには重要と言えるでしょう。エステには女性のリズムに合わせたメニューや、女性ホルモンの活性化が期待できるメニューもあります。自分へのご褒美として、定期的なメンテナンスとしてエステにも行ってみましょう!

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