爽やかな季節が過ぎて暑さを感じるようになると、もうすぐ梅雨です。梅雨といえば、どんよりした天気が続いて不快な湿気が気になる季節ですよね。特に、髪においてはヘアセットが決まらない!と毎年のように困っていませんか?
実は、梅雨対策は髪や地肌にも必要です。湿度が高く蒸し暑くなるこれからの季節、必要なヘアケアとはどのようなものでしょうか。今回は、本格的に梅雨を迎える前に覚えておきたい「梅雨対策ヘアケア」についてお伝えします!
梅雨に限らず、雨が降る日はクセ毛のクセが強くなったり、髪がうねったりすると悩む人も多いですよね。そこには水分が大きく関係していて、梅雨のように湿度が高いと特に髪は扱いにくくなります。まずは、髪と水分の関係から見てみましょう!
乾いた状態の髪は、10~15%程度の水分量がベストバランスとなります。ちなみに、お風呂などで髪を濡らすと、この量は30%近くにもなります。水分が無さすぎるとパサパサしてしまいますが、だからといって潤いすぎが良いというわけではありません。
水分量が多くなった髪は膨張し、水分バランスが悪くなってしまいます。湿度が高い状態だと、いつもより多くの水分が髪に吸収されてしまうので、髪に変化が出てしまうのです。特にその影響が出やすいのが、くせ毛とダメージヘアになります。
髪の構造は、外側にウロコ状のキューティクル、内部にコルテックスという繊維が詰まっています。コルテックスには水分を吸収力が高いものと低いものの二種類があり、これが髪内部で均等に分布していると直毛です。一方で、この分布の偏りがあるとくせ毛となります。
水分を吸収した場合、直毛では全体的にそのままの形で膨張するのに対して、くせ毛は水分の溜まる場所に偏りが出るので、よりクセが強調されることになります。雨の日は髪が爆発してどうにも手が付けられない!という人は、水分の吸収力が高く、分布の偏りが大きいということですね。
ダメージヘアは、キューティクルが剥がれたりウロコがめくれあがったりしている状態です。ここから水分が抜けて乾燥しやすい一方、湿気を多く吸収するので膨張して広がりやすいです。髪は、毛先の方ほどダメージを受けていますよね。雨が降ると毛先が広がってまとまらないというのは、このような理由があるためです。
もともと髪質がくせ毛っぽく、そこにダメージも加わっていると梅雨のヘアセットはかなり大変です。アイロンをかけてセットしても、湿気を吸収すればすぐに崩れてきてしまいます。朝セットしたのに、目的地に着くころには崩れてしまう…なんてことにもなりかねません。
直毛で特にダメージヘアでなくても、髪にコシがないと吸収した水分の重さに耐えきれず、根元からペッタリしてしまいます。これは髪が細い人でも起こりやすいですね。
アイロンをかけてセットしても、湿気を吸収すればすぐに重さで崩れてきます。朝ニュアンスカールでいい感じに仕上げたのに、目的地に着くころにはぺったんこ…なんて経験をしたことがある人は少なくないはずです。
梅雨を快適に過ごすためには、まず髪の状態を健やかに保つことが一番大事です。そのために見直したいのが、シャンプーの種類。頭皮や髪の汚れは落とさなくてはなりませんが、洗浄力が強すぎると逆にダメージとなってしまいます。また、この機会に正しい洗い方の手順をマスターしておけば、ヘアケアの底上げができますよ!
ジメジメしてくると、皮脂も気になるし洗いあがりがスッキリしたものを選びたくなりますね。でも、ヘアケア的にはあまりスッキリ洗い過ぎるものはよくありません。単純に皮脂を取り除くタイプは、返って逆効果となる場合もあるのです。
皮脂を取り過ぎる洗浄成分で代表的なのは、高級アルコール系です。ラウレス硫酸、ラウリル硫酸といった成分が成分表の最初の方にある場合は、このタイプとなります。汚れは良く落ちますが、強すぎる洗浄力は髪の栄養分まで奪ってしまい、髪と地肌の乾燥を招きます。
地肌が乾燥すると、潤いを守ろうとより多くの皮脂を分泌してしまい、皮脂詰まりやベタつき、ニオイが気になるようになってしまうので注意!かゆみや炎症の原因にもなってしまいます。
また、無添加系のシャンプーでは洗浄成分が「カリ石けん素地」など石けん系のものを使用しているものもあります。刺激のある原料を使用せず、シンプルな配合が魅力的ではありますが、こちらもまた洗浄力が強いです。パサつきが気になっている人や、もともと乾燥肌という人は不向きな場合もあります。
シャンプーでおすすめなのは、アミノ酸系のものです。アミノ酸系シャンプーは髪と同じ弱酸性で、皮脂を取り過ぎず汚れを吸着して落とします。髪にも地肌にも優しく、ヘアカラーの持ちが良いのがメリットです。
サロン専売シャンプーはアミノ酸系が多く、最近ではドラッグストアでも多く見かけますよ。パッケージにアミノ酸系と書いてあるか、ココイル○○やラウロイル○○といった洗浄成分が多く入っていれば、アミノ酸系です。
良いシャンプーを買っても、使い方次第ではやはり髪のダメージは大きくなってしまいます。より効率よく汚れを落とし、髪へのダメージを最小限にするには、シャンプー前に3つの手間をかけることが大事です。
まず、お風呂に入る前にブラッシングを行い、髪の絡みやホコリなどを取り払いましょう。乾いている段階で絡みをほどくことで、摩擦ダメージを最小限にします。また、地肌の汚れを浮かすためにも、ブラッシングは効果的です。根本からしっかりブラッシングしましょう。
予洗いは、シャンプーを髪に付ける前によくすすぐことです。お湯の温度は高くなり過ぎないように注意してくださいね。皮脂が適度に落ちることで、シャンプーが泡立ちやすくなります。
予洗いしたらそのままシャンプーに突入したいところですが、ここはもうひと手間!髪に水分が多く残りすぎていると、シャンプーが薄まって泡立ちが悪くなったり、汚れが十分に落ちなくなったりします。それを防ぐために、シャンプー前に髪をしぼって水気をきる習慣をつけましょう。
これを行うことで、シャンプーを使いすぎることも防げます。ちなみに、シャンプーの適量は一般的に肩上のボブヘアでワンプッシュ、ロングで2プッシュです。
シャンプーでは、しっかり泡立てながら指の腹を使って地肌を洗いましょう。ジメジメ暑いと、汗や皮脂とともに雑菌が繁殖しやすくなります。頭皮にかゆみや炎症を起こしたり、ニオイの原因となったりするので地肌の清潔さは特に重要です!よく泡立てると、髪の摩擦ダメージを軽減できます。
また、すすぎも入念に行いましょう。すすぎ残しは地肌への刺激となり、吹き出物や炎症の原因となります。首の後ろや生え際などはすすぎが疎かになりやすいので、特に注意が必要です。
トリートメントには、主に内部に水分や栄養分を補給するタイプと、表面をコーティングするオイルタイプがあります。お風呂でシャンプーのあとに使い、洗い流す「インバストリートメント」は、前者のタイプが主流です。
傷んだ髪は水分がスカスカで、キューティクルが開いて水分量の変化が激しくなってしまいます。髪が傷んでいる、パサつきが気になるといった場合は、まず髪をしっかりケアするトリートメントを使用しましょう。シャンプーの後に使う場合、髪を軽く絞ってからトリートメントを使用すると、栄養分の浸透アップが期待できます。
また、これに加えて使いたいのが「アウトバストリートメント」です。お風呂から上がって、タオルドライした後に髪に付けることで水分の蒸発を防ぎ、ドライヤーの熱ダメージから髪を守ってくれます。
ここにオイルトリートメントを取り入れれば、インバストリートメントの栄養を閉じ込めるだけでなく、外の湿気を吸収するのも防いでくれます。タオルドライ後だけなく、朝のヘアケアに使用するのもおすすめですよ。
この二つのタイプのトリートメントを併用することで、髪のダメージ補修・キューティクルの保護とともに、髪の水分量の変化を最小限にとどめることができます。トリートメントは、秋冬のような乾燥する時期に重視する人もいるかもしれませんが、湿気の多い梅雨こそアイテム選びにこだわってみてくださいね。
髪のキューティクルは、濡れた状態で開きます。髪をしっかり乾かさないで自然に乾燥するのを待っていると、キューティクルは開いたままとなり内部の水分や栄養分が抜けやすい状態が続きます。そのまま湿気の多いところに行けば水分を吸収しやすくなるので、髪がうねりやすくヘアセットが崩れる原因となります。
それだけでなく、開いたキューティクルは引っ掛かりやすく、剥がれかけて枝毛の原因となったり、切れ毛が多くなったりと髪ダメージを増大させる原因に。キューティクルをしっかり閉じるためには、お風呂上り後に間をおかず、なるべく早くしっかり乾かすことが重要です。
ドライヤーを使う時、熱風を当てて髪を乾かしていくのが一般的ですが、冷風機能は使ったことがありますか?実は、冷風を仕上げに当てると、髪にとって多くのメリットが得られるんです。
髪を熱風で乾かしたあとに冷風を当てると、開きかけのキューティクルがしっかり閉じてくれます。これによって水分の蒸発と外部からの吸収を防ぐことができるので、湿気による髪のうねりや広がり防止につながります。キューティクルが閉じることで髪ツヤがアップし、髪が絡まりにくく摩擦ダメージが減るという嬉しい効果も期待できますよ!
また、ヘアアイロンは熱を加えて冷ますことで形を固定しますが、ブローのあと冷風を当てることで同様の役割を果たします。内巻きボブや横に流す前髪など、すぐに崩れやすい部分はドライヤーの冷風仕上げでクセをつけておくのがおすすめです。
美髪効果以外にも、ジメジメ暑い日のお風呂上りには、涼しい冷風が気持ちよくて一石二鳥ですよ。これまで冷風機能をあまり使ってこなかった人も、今日からぜひ試してみてください。
ドライヤーでしっかり乾かすのって、時間がかかりますよね。より効率よく乾かすためには、ドライヤー前のタオルドライが重要です!でも、タオルでゴシゴシしては髪が傷みそうだし、優しく絞るだけでは濡れすぎだし…と、意外と正しいタオルドライ方法は知らないものです。
タオルドライの前に、まず髪全体の水分を手でやさしく絞ることから始めましょう。その後がタオルの出番です。なお、タオルは吸水性の良いものがおすすめです。キューティクルを傷つけない、髪用のタオルもあるのでこだわりたい人はぜひチェックしてみてくださいね。
まず始めに拭くのは、地肌です。優しく揉みこむように動かし、耳の後ろや襟足などは特に意識してタオルドライしましょう。その後に髪をタオルで挟み、水分をタオルに吸収させます。タオルを大きく動かさないことが、摩擦ダメージを発生させないポイントです。
タオルドライが完了したら、ブラシで根本を立ち上げると地肌にドライヤーの風が入りやすくなります。おでこの上やこめかみから後頭部にかけてブラッシングすれば、ドライヤー後の髪がふんわり仕上がります。
ブラシは、頭皮ケア用のパドルブラシなどを使うと、根元の立ち上げに効果的です。頭皮をほぐすことで血流の改善につながり、健やかな髪を育むだけでなく顔のたるみ防止にもつながります。タオルドライ後のブラッシングは、一石三鳥のメリットになりますね!
日常で髪がダメージを受ける原因は、洗浄力が強すぎるシャンプーやドライヤーの熱ばかりではありません。春になると急激に増えてくる紫外線は、肌だけでなく髪や地肌にもダメージを与えます。ただ直射日光で熱くなっているだけではないのです。
髪は紫外線を吸収し、内部を酸化させてしまいます。酸化すると髪を構成する物質が変質してしまい、いくらケアしても元には戻らなくなってしまうのです。これにより髪の水分保持力と柔軟性の低下を招き、ゴワゴワ感のあるパサついた髪になります。
さらに、カラー剤や髪の黒い色素を壊してしまうので、髪色が退色する原因にもなっています。髪表面のキューティクルもダメージを受けるので、髪ツヤもダウンしてしまいますよ。
このような髪への紫外線ダメージは、濡れた状態だとさらに大きくなります。海水浴や屋外プールに行ったあと髪にキシキシ感があるのは、海水やプールの水だけが原因なのではなく、紫外線ダメージによるところも大きいのです。
頭は真上からの太陽光をしっかり浴びてしまうので、帽子による紫外線対策は一番効果的と言えます。どんより曇りの日でも、紫外線はしっかり降り注いでいますよ!普通の帽子だと紫外線は透過するので、UPF値や紫外線カットの記載があるものを選びましょう。
UPF値は、40以上は欲しいところです。また、髪の長い人はまとめ髪にして紫外線が当たる面積を減らすのもおすすめです。特に毛先は傷みが出やすいので、なるべく紫外線から守ってあげましょう。
日焼け止めといえば肌に塗るのが一般的ですが、髪用の日焼け止めも発売されていますよ。最も手軽なのは、スプレーやミストタイプ。地肌の日焼け止めも兼ねられるタイプもあります。お出かけ前にシュッとひと吹きして、できれば2~3時間おきに1回はスプレーするのがおすすめです。
トリートメントも兼ねたオイルやミルクタイプの日焼け止めもあるので、髪の傷みが特に気になる人は必見ですよ。毛先の方は特にダメージが出やすいので、入念にケアをしましょう。
地肌は、紫外線が当たれば肌と同じように日焼けします。日焼けは単純に肌が黒くなるだけでなく、シミやシワ、乾燥の原因となりますが、これは地肌にも言えることです。紫外線を浴び続けた肌は、ゴワゴワ乾燥して固くなり、同じ皮膚でつながっている顔にまでたるみとなって影響を及ぼします。
また、このような状態の地肌では健やかな髪を育てることができず、髪のコシが無くなったり抜け毛や白髪の原因となるなど、髪の悩みを加速させることに。帽子をかぶれば日焼け防止にはなりますが、他にもできることはあります。
まず、先ほどもすこし触れた日焼け止めのスプレーやミストは、地肌にも使えるものだと一度で紫外線対策ができます。帽子が苦手な場合は、日傘を使うのも紫外線対策に効果的ですよ。また、地肌の乾燥を進めないためにも、スカルプケア用美容液を導入するのもおすすめです。
いつも同じ分け目だと、そこばかりが日焼けして地肌の状態が悪くなってしまいます。特に、頭頂部は紫外線が直撃する部分なので要注意!髪にコシがなくなって髪が薄く感じたり、白髪が目立ったりとよい事は全くありません。
定期的に分け目を変えることで、ダメージが集中することも防げるので、同じヘアスタイルが続かないよう意識しましょう。お風呂上りに髪を乾かす時、分け目をほぐすように根本からドライヤーを当てるとクセがやわらぎます。
気温が上がると気になってくる人が多いのが頭皮のニオイです。ジメジメした梅雨だと、よりいっそうニオイが強く感じられる…という人もいるのではないでしょうか。湿気が多く気温の高い時期は、頭皮近くの湿度も上がり雑菌が繁殖しやすくなります。
また、これに加えて気をつけたいのが頭皮の乾燥と汚れの洗い残しです。洗浄力の強すぎるシャンプーを使っていると、皮脂を必要以上に取り過ぎてしまい、乾燥肌を招きます。すると、皮脂不足と認識した地肌は皮脂をより多く分泌することになり、それが脂臭とも言われるニオイの原因となります。
さらに洗い残しがあると、そこに雑菌が繁殖するスキを与えてしまいます。特に首の後ろや耳周辺はホルモンの影響で加齢臭を発しやすい部分なので、しっかり洗う必要があります。もしこれらの条件が揃ってしまっていると、知らず知らずのうちに頭がにおってしまっているかもしれません。
実は、ニオイ防止のためには、これまで梅雨の湿気対策として紹介してきたケアが有効です。シャンプーは皮脂を取り過ぎないシャンプーを使い、地肌を指の腹で優しく洗うことを意識しましょう。
シャンプー後のトリートメントは、髪に栄養とツヤを与えるものなので基本的に地肌には付けません。シャンプー・トリートメントともしっかりすすいでくださいね。良い香りがするヘアケア剤でも、髪や地肌に残ってしまうとニオイの発生源となってしまいます。
お風呂上りのドライヤーでも半乾きで終わらず、地肌もしっかり乾かします。タオルドライをしっかりしても、汗ばんでいると乾かすのがなかなか大変ですが、冷風機能も使って根本からスッキリ乾かしましょう。
髪を外側からのヘアケアだけで良い状態にするには、限界があります。髪に届ける栄養が無ければ、健やかな髪にはならないからです。環境の変化でストレスを感じやすい春に続き、ジメジメ蒸し暑い梅雨は食欲が減退しやすい時期となります。そんな時期、髪のために食べるべき食べ物にはどのようなものがあるのでしょうか。
髪や地肌はタンパク質からできているので、まずはこれが不足しないよう心掛けなければなりません。タンパク源の中でもおすすめなのが、鶏肉と卵です。
鶏肉のタンパク質は、髪の成分であるケラチンを作り出します。また、必須アミノ酸やビタミンB群、亜鉛をはじめとしたミネラルも豊富に含まれているので、健康な髪を育てるのにピッタリの食べ物です。暑い時期には、チキンサラダやバンバンジーなど冷菜にできるのもポイントが高いですね。
もう一つのおすすめタンパク源は、ビオチンという成分が注目されている卵です。ビオチンは毛根の活性化で髪のハリ・コシアップが期待できるので、頭頂部などがペッタリしやすい人には特に食べて欲しい食材になります。簡単調理で取り入れやすいですが、冷たい茶わん蒸しなどひと手間かけたメニューも梅雨には美味しいですね。
昆布やワカメは、なんとなく髪に良さそうなイメージがありますね。海藻類には、体の中では合成できない必須ミネラルが豊富に含まれています。ミネラルはタンパク質の吸収も助けてくれるので、お肉や卵との組み合わせは特におすすめです。
サラダに海藻とサラダチキンを組み合わせたり、お酢で疲労回復効果も期待できるワカメの酢の物に薄焼き卵を組み合わせたりと、メニューも幅広いですよ。味噌汁や中華スープなどにもプラスしやすいので、積極的に取り入れたいですね。
ナッツは油脂分が多く、太るイメージがあるかもしれませんが、含まれているのは良質な脂ばかりです。オレイン酸などの不飽和脂肪酸にはさまざまな健康効果があり、髪や地肌の健康にも一役かってくれるでしょう。他にも、若返りのビタミンと呼ばれるビタミンEやミネラル類も豊富に含まれていますよ。
小腹が空いてスナック菓子を食べるよりは、ナッツを食べて栄養も補給しましょう!脂質は多いですが、素焼きタイプなら炭水化物は少な目なのでダイエット中の人にもおすすめです。
ただし、いくら良質でも油を摂りすぎるのはよくありません。体重増加だけでなく、皮脂の過剰分泌を招いて髪にも悪影響なので要注意です!食べる量は、1日25g程度を目安にしましょう。
土台である髪や地肌の健康を保つことができたら、次は梅雨に負けないヘアセット方法をマスターしましょう!ヘアセットのコツは、どのような状態に仕上げたいかによってスタイリング剤を変えること。どのような方法がベストなのか、2つのタイプに分けて見てみましょう。
ストレートや毛先は内巻きにする程度など、ツヤっぽいストレートヘアスタイルのヘアセットをする場合は、毛先がしっかりおさまるオイル系やクリーム系がおすすめです。ツヤ感を出しつつ、湿気の吸収を抑えて毛先が広がるのを抑えてくれますよ。
逆に、寝ぐせ直しなどに多いミスト系は、水分を入れるスタイリング剤となるので、湿気によるヘアセット崩れを防止する効果はあまり期待できません。入れた水分にさらに湿気が加わるので、あまり時間がたたないうちにカールが取れたり、髪がより膨張してうねりが出たりします。このほか、クセをしっかり付けたいからとハードタイプのスタイリング剤を使うと、ヘアスタイルのキープこそできますが、髪の質感はかなり損なわれてしまいます。
ふんわり感を重視したい人は、スタイリングではハード系のスプレーを使用するのがおすすめです。クリームタイプのハード系スタイリング剤もありますが、こちらは湿気が加わると重さが出てしまい、トップのふんわり感が出しにくいです。
スプレーなら全体に満遍なくスタイリング剤が行き渡るので、トップも毛先も湿気に負けずヘアセットをキープできますよ。軽さを出すために、一部分に吹き付けすぎないのがコツです。
おすすめできないのは、ミスト系とオイル・ミルク系。ミスト系ではストレートヘア同様に湿気ですぐにセットが崩れてしまい、オイルやミルク系は髪の質感が重たくなり過ぎて重力に負けてしまいます。髪のダメージが気になる場合は、シャンプー後のトリートメントでしっかり栄養を入れてあげましょう。
どちらの髪型タイプにしても、ヘアアイロンは必須という人は少なくないはずです。スタイリング剤は髪型によって使い分けますが、キープ力が上がるヘアアイロンのかけ方はどちらにも共通しています。
まず、梅雨時期の湿気を吸収しやすい時期は、アイロンのかけすぎに要注意です。高温のアイロンを当てれば髪内部の水分が蒸発してしまうので、湿気をより多く吸収してしまいます。また、髪を傷めることにもなるので、水分の出入りが激しくなりヘアセットはすぐに崩れます。
カール力をアップさせるには、髪の量とアイロンをかける時間が大事になります。アイロンを当てる時間は、3~5秒ほどが理想です。一度にヘアアイロンで挟む髪の量も、他の季節よりも少な目を心がけることでキープ力が上がります。髪へのダメージや水分の蒸発も最小限なので、湿気の吸収も少なく済みますよ。
また、アイロン後はしっかり冷ましてからスタイリング剤を使うようにしましょう。先ほども少し触れましたが、髪は熱を加えて冷ます過程でクセが固定されます。つまり、まだ熱い状態でスタイリングを始めてしまうと、すぐにクセが取れてしまうのです。
スタイリング剤を付けるなら、髪が完全に冷えてクセがついた後です。蒸し暑くてなかなか冷めそうにない場合は、ドライヤーの冷風で髪を冷やしましょう。キープ力のアップにもつながりますよ!
梅雨の時期を前に、湿気による髪の悩み対策になるヘアケアについてお伝えしてきました。湿気に強い髪を作るには、髪にダメージを与えないことが最重要です。ダメージを受けた髪ほど湿気を吸収しやすく、髪が広がったりセットが崩れやすかったりします。日常生活で髪へのダメージを防ぐには、以下のポイントに注意しましょう。
これに加えて、日ごろからトリートメントで髪を労わり、地肌マッサージで髪の土台を整えたりできると、湿気に強く美しい髪を目指すことができますよ。今からヘアケアをアップデートし、ヘアセットのコツも取り入れて梅雨でも美髪をキープしていきましょう!