エステサロンを開業しようと思った時、悩ましいのはエステサロンの間取りですよね。専門的な知識がなくてもエステサロンの間取りはこの記事を読めば簡単に業者さんへお願いできます。ワールドジャパン株式会社の広報 鈴木が詳しく解説していきますので、是非参考にしてください。
理想の間取りのエステサロンを開業したいなら、まずは個室をどの程度の広さにするか決める必要があります。狭過ぎては圧迫感やチープ感が出てしまい、ただ広過ぎてもお客様が落ち着けませんね。
ここでは、ある程度規模の大きい法人サロンと、自宅やスペースの小さいテナントで営業する個人サロンに分けて紹介します。個室の広さの目安を知れば、物件選びの段階での失敗は避けられるでしょう。
なお、物件探しをしていると広さを表す単位が主に3種類出てきて、いまいち想像しにくい部分もあるかと思います。簡単な換算表を記載しておくので、こちらも参考にしてくださいね。
1畳≒1.62平方メートル(地域により若干異なる)
1坪≒3.306平方メートル≒2畳
複数のスタッフが施術を行う法人のエステサロンなら、個室も複数用意するのが一般的です。お客様がリラックスできる広さを確保するのはもちろん、ベッドやエステ機器、その他必要なものを置いた時にスタッフの動線が確保できることも重要に。
また、個室以外にもエントランスやカウンセリングスペース、物販スペースなどの確保も必要です。その中で、まずは最低限確保したい個室の広さについて解説します。
個室で確保したい大きさは、6畳分の広さです。なお、6畳間の目安は約364cm×273cmの大きさ。ベッドだけで約1畳分を占めるので、そこに機器やインテリアを置いていくと狭すぎず広過ぎない空間となります。複数個室を作る場合も、一部屋あたり最低6畳は確保できるような間取りを考えましょう。
ただし、個室の中にカウンセリングスペースを置きたい場合は、6畳ではやや窮屈に感じられる場合があります。プライバシー重視の空間はとても魅力的ですが、どこまでを共用スペースにするかをよく検討する必要があります。
法人エステサロンの場合、単純に個室面積×部屋数がサロンの総面積とはなりません。具体的に、AYAエステティックサロンを例に総面積と部屋数の関係を見てみましょう。
例えば総面積125平米(約38坪)のサロンでは、6畳の個室を5部屋持っています。個室5部屋分を平米に換算すると「6×1.62平米×5部屋分=48.6平米」となり、意外なことに個室以外が占める割合が半分以上となる計算です。テナントを探す上で、一つの参考にしてみてください。
自宅の一室や美容室などテナントの一角など、小さいスペースで営業する個人サロンの広さはどの程度必要なのでしょうか。規模が小さい分、法人と比較して総面積はずっと小さくできますが、その分注意点も多くなります。
法人サロンの個室と同様、最小で6畳のスペースがあれば個人サロンは開業できます。6畳で開業する場合は、サロンとして使うスペースにはベッドや必要最小限のインテリア、エステ機器のみ置くと圧迫感が生まれにくいです。
ゆとりのある空間でエステの特別感を演出するなら、10畳程度あるとゆったり過ごせます。動線にもゆとりができ、大型のエステ機器を置いても動きやすいです。また、インテリア小物は配置にもこだわって置けるので雰囲気が出しやすくなります。
ここからは、個室だけではなくサロン全体の間取りについて解説していきます。個室以外に作るべきスペースやお客様動線の作り方など、一見地味なところまで一つずつ確認してみましょう。
まずは部屋数が多く面積も広い、法人のエステサロンについて解説します。特に注意すべき点は、他のお客様の存在が気にならないようにすること、個人情報が周囲に漏れない間取りにすることです。
サロンの入り口から入ってすぐのエントランスは、お客様を最初におもてなしするオープンなスペースでもあります。ここにはテーブルセットや椅子などを複数置ける広いスペースを確保したいところ。
案内までの時間、お客様を立ったまま待ちぼうけにさせてしまうわけにはいきませんね。また、カウンセリングスペースもエントランス傍にあると、初来店のお客様にとっては密室ではないため安心です。
共有スペースとなるため、広めにとってお客様同士がお互いのパーソナルスペースに入らないようにしましょう。カウンセリングスペースは、仕切りなどで個別ブースを作るほかテーブル同士が近くなりすぎないようにします。
個室に加え、アメニティルームの充実度はそのままサロンの満足度や特別感にもつながります。例えば鏡が大きく明るいパウダールームや清潔感のあるシャワールーム、プライバシー重視の計測スペースは規模の大きいサロンならではの設備です。
個室ではなくロッカールームで着替えるなら、入り口と着替えスペースの配置に注意しましょう。着替えスペースは入り口から死角になるようにする、ロッカー同士が近くなりすぎないようにするなど周囲から見えにくくする配慮が必要です。
個室を作る際、もともとは一つの大きな部屋だったところに仕切りを作って部屋を分けるケースは多々あります。この際、パーテーションやカーテンだけだと隣の部屋に会話が筒抜けで落ち着きません。壁はしっかり天井までつけると、より特別なプライベート空間となります。
有効活用できるスペースが限られている個人サロンは、日常生活を送る空間の中でいかに特別感を出せるかが一つのポイントとなります。生活感を極力出さないためには、どんな対策方法があるのでしょうか。
個人サロンの場合、すべてを一部屋に集める必要があります。カウンセリングや化粧直しも施術ルームで済ませたいので、ドレッサーやテーブルセットも欲しいところです。
もしスペースがなければ置いてもゴチャつくだけなので、ドレッサーだけにしたりソファだけにしたりと部屋のスペースに合わせてインテリアを考えてみましょう。なんでも詰め込むのではなく、お客様にとって心地よい空間にすることが大切です。
自宅サロンで最も注意したいのが、生活感が出てしまうことです。消耗品のストックが雑然と置かれていたり、キッチンやお風呂場など生活空間が視界に入りやすかったりすると、せっかくのエステなのに特別感が無く自宅と変わらない空間に。
広さに加え、パーテーションやカーテンを使って生活空間をうまく隠せる間取りであることも重要視しましょう。また、水回りの音が出やすいキッチンとは扉一つ隔てた部屋だとなお良いです。
自宅で個人サロンを行う場合、施術ルーム専用のエアコンは必須です。普段は他のエアコン一つでOKな場合も、施術を行う部屋を閉め切った時にエアコンの風が届かないのはNG。設置できる場所に施術部屋があるかどうかも、よく考慮すべき点と言えるでしょう。
極力シンプルなサロンにして初期投資を抑えるにしても、エステの施術には欠かせない物品があります。必需品からあると便利な物品まで解説していくので、部屋の広さや間取りとの相性も考えながら何が必要か検討しましょう。
エステベッドとは、普通のベッドではなくエステの施術に特化した機能を持つベッドです。一般的に寝具として売られているシングルベッドは、幅97cm×長さ195cm。施術するには高さが低く幅が広過ぎ、マットも沈みすぎたり防水加工ではなかったりとエステサロンには不向きです。
一方のエステベッドは、幅約80cm×長さ約180cmとコンパクトで6畳のお部屋にもすっきり収まりやすい大きさです。高さも調節可能なので、施術するエステティシャンの負担も最小限に抑えられます。
痩身や脱毛など、エステメニューで長時間うつ伏せの姿勢になる施術は少なくありません。普通のベッドだと、首が痛くなったり呼吸がしにくかったりとせっかくのエステなのに我慢の時間になることも。
エステベッドには、うつ伏せでもラクな姿勢を維持できる穴あきタイプもあります。仰向け使用時は枕で穴を塞ぎ、仰向け時は取り外して顔を真下に向けられる設計です。また、リクライニング機能を使えばお客様にも施術するスタッフにとってもラクな姿勢を作ることができます。
エステ機器や施術に使うアイテムをまとめて載せておけるワゴンも、規模を問わずエステサロンにとっては必需品と言えます。施術で使うものをまとめて収納でき、キャスター付きなら必要な時に必要なものをすぐに取り出せてとても便利です。
ワゴンにはさまざまなタイプがありますが、部屋の広さや移動できるスペースを考慮して選ぶと良いでしょう。高さは座っていても立っていても取り出しやすい85㎝程度がおすすめです。
可動性を重視するならワイヤーを多用した軽量タイプが動きやすいですが、ワゴントップに機器を置くならある程度重さがないと不安定なるので注意が必要です。ワゴンはさまざまなサイズのものが市販されているので、まずは必ず乗せたいもののサイズに合わせて選びましょう。
たかが収納ワゴンと思われがちですが、ベッドで施術を受けるお客様からの目線からは近距離で視界に入りやすい物品です。収納力や使い勝手はもちろんですが、色や材質もサロンに合ったものを選びましょう。
例えばアンティーク調のインテリアが多いならロートアイアンデザインを、モダンでシックな雰囲気ならブラックを選んでみてはいかがでしょうか。金属製以外にも、天板が木でできているナチュラルな雰囲気のタイプや、軽量で機能性を重視したプラスチック製などもあります。
エステ機器は、オールハンドで営業する以外は必要不可欠なものです。機器によって大きさは異なり、ワゴンに乗る卓上タイプから大きいものは高さ100cm×幅40㎝×奥行き45cmといったものまで豊富な種類があります。
ここまで大きさに違いが出る理由は、出力の差もありますが複数の機能が一体化した複合機と単一機能の単体機があるためです。エステサロンで取り扱うメニューや機器にかけられる予算、確保できるスペースに合わせた検討が必要で、エステサロンの目玉にもなるので特に慎重で的確な判断をしなくてはなりません。
ここでは実際に、ワールドジャパンで取り扱う痩身エステ機器3種類について比較してみましょう。
キャビポット https://esthekiki.com/slimming/cavipot/ |
セルライトゼロネオ https://esthekiki.com/slimming/cellulite_zero_neo/ |
セルライトゼロ2 https://esthekiki.com/slimming/cellulitezero2/ |
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機能 | キャビテーション |
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大きさ | 幅30cm×奥行30cm×高さ21cm 重さ4kg |
幅36cm×奥行41.5cm×高さ22.5cm (本体部分のみ) 重さ8.5kg |
幅51cm ×奥行38cm×高さ32.5cm(本体部分のみ) 重さ12kg |
価格 | 税込495,000円 | 税込1,716,000円 | 税込2,750,000円 |
機能が多くなるほど大型化して高額にはなりますが、訴求力や客単価、リピート率のアップなどさまざまなメリットが期待できます。また、数字だけでは大きく感じても、実際は圧迫感のない専用ラックに乗っているなどイメージと違う場合も。導入前のカウンセリングやデモンストレーションを利用して、サロンにぴったりのエステ機器を見つけましょう。
エステサロンでの施術では、リネン類やローション、小物など多くの備品を必要とします。それらを効率よく収納できる棚やラックも必要です。圧迫感なくすっきり収納するには、お客様の目線で統一感のない棚を置かないことが肝心。
隙間を活用して消耗品のストックコーナーにすれば、改めて場所を確保する必要がなく一石二鳥です。また、突っ張りラックを使えば取り出しやすく圧迫感のないタオルコーナーが作れます。
テーブルセットはカウンセリングスペースになるほか、施術後にゆっくりドリンクを飲んでもらうスペースにもなります。カウンセリングで書類にサインをしてもらうシーンもあるなら、書き物がしやすい高さのものを選びましょう。
また、サロンに合った雰囲気のものを選ぶのはもちろん、使い心地や安定感はサロンイメージにも結び付くので重視すべきポイントと言えるでしょう。例えば、座り心地の良い椅子ならおもてなし全体の印象が良くなります。
化粧台を利用するのは帰る直前、エステで綺麗になり気分も最高潮のタイミングです。だからこそ、化粧台はインテリア性や清潔感にこだわった、良い印象に残る場所にしたいものです。オシャレなインテリアは、お客様との会話のきっかけにもなりますよ。
コロナ禍で化粧台のような共用スペースの利用を中止しているサロンもありますが、できればお客様が気持ちよく身支度を整えられる場は確保したいもの。個包装のアメニティーを用意するなど、できる限りのおもてなしが今後のリピートにもつながります。
内装はサロンを印象付ける大きな要素となり、個性を発揮できる部分でもあります。エステサロンなら1~2時間は滞在するので、居心地の良さも重視したいポイントに。ここではエステサロンで取り入れやすい、4つの内装アイデアを特徴とともにご紹介します。
白は清潔感がある色で、白を基調に統一すると明るく開放的な空間が作れます。賃貸マンションの一室でサロンを開業する場合、壁紙はあらかじめ白である場合が多くそのまま利用できるのもメリットです。
白は好き嫌いが分かれにくく、年齢問わず通いやすいので幅広い層のお客様をターゲットにしたい場合におすすめ。白のインテリアで統一しつつ、ワンポイントで植物ポットやハーバリウム、インテリア小物を置いてもオシャレです。
高級感のあるラグジュアリーな内装は、それだけ求められるサービスのレベルも高くなります。暖色系のライトに落ち着いた色調で重厚感のあるインテリアなど、内装一つ一つにこだわって、非日常が味わえる空間づくりを意識しましょう。
ラグジュアリー感のあるサロンに惹かれる年齢層はやや高めなので、ミドルからシニア世代向け施術を得意としたサロンに向いています。エイジングケアや贅沢な成分を使ったお手入れに力を入れる予定であれば、ぜひ選択肢に入れたい内装です。
木目を生かした床材や柱、パーテーションなど自然の素材をそのまま感じる内装はリラックス感やカジュアル感を演出できます。壁紙や間接照明も白ではなくベージュを、アクセントカラーにもアースカラーを採用すると統一感が出てオシャレな印象に。
温かみがあり敷居が高いと感じさせないので、全年齢層に親しまれやすくアットホームな雰囲気のサロンに向いています。自然素材を基調とするので、例えば夏は麻素材、冬はウール素材などインテリア小物で季節感を出しやすいのもポイントです。
ピンクや薄い紫などをがメインの「ゆめかわ系」インテリアは、若年層を中心に好きな方が多いテイストです。30代以上になると、施術内容がどうであれ「若い子向け」と敬遠しがちになるので、SNSを多用する低年齢層が主な客層となります。
照明や鏡など大きなものからコップ、インテリア小物など細部までテイストを統一すると写真映えもしてオシャレな印象です。トレンド要素が強いテイストなので、若年層の流行には常に気を配っておきましょう。
テナントを借りるなど全く何もない状態からサロンの開業を始めるなら、内装工事を外注しなくてはなりません。初期費用の大部分を占めるため、金額相場についても知っておく必要があります。
内装工事の料金は、一般的に「坪単価×広さ」で算出します。坪単価は床材や壁材の質、既製品がオーダー品か、工事の規模などさまざまな要因で変わりますが、最低ラインは坪単価10万円です。クオリティにこだわるなら上限を40万円から60万円程で見積もっておきましょう。
現在は資材価格が全体的に高騰しているので、思った以上に高額になることも考えられます。また、10坪の工事と40坪の工事では、同じ内容でも坪単価が異なる点にも注意しましょう。費用を抑えるなら、できるところは自分でDIYする、コンセプトが似た居抜き物件を探すなど工夫も必要です。
38坪のサロンの内装工事をお願いする場合、居抜き物件で最小限の内装にとどめても、坪単価10万円として400万円程度はかかる見込みです。個人サロンで自宅の一室で開業するなら、ある程度DIYもしやすく初期投資は最も抑えられるでしょう。
予算の調整はなかなか大変ですが、まずはどんなイメージにしたいのか、コンセプトは何なのかを内装工事業者としっかり共有することが大切です。コンセプトが一貫させた内装にすること、ここだけは譲れないというこだわりポイントだけは忘れないようにしましょう。
サロンのコンセプトを決めたら、まず先に予算、間取り、配置を決めましょう。間取りや内装など詳しいことが分からない場合は専門の業者様に相談しながら決めていくことをおすすめします。エステサロンに置く物品もコンセプトにあったものを選ぶと、統一感が出て、お客様も気持ちよく来店されることでしょう。
エステ機器にはさまざまな種類があり、目指すサロンによって購入する機器は変わってきます。サロンのコンセプトに沿った正しい機器の選定が重要と言えるでしょう。また、保証やアフターフォローの有無は、その後のサロンの運営に大きく関わります。
サロン開業時は、どうやってエステ機器選びをするべきか分からないことだらけ。だからこそ、機器選びだけでなくどこから購入、またはリースするかは大変重要な問題です。ワールドジャパンでは70種類以上の美容機器の取り扱いがあり、エステサロンや治療院などへの導入実績は500社以上にのぼります。
種類が多すぎて何を基準に選べばいいか分からない、サロンの方針がはっきり決められなくて機器選びができない…エステ機器選びに悩んでいたら、どんなことでも無料で相談を受け付けているので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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