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「サロン百花 2019 Winter」新井崇志先生インタビュー記事

エステティシャンのための美容情報誌サロン百花

マネジメント・カレッジ株式会社 取締役執行役員COO 新井崇志先生と大畑綾子の美容対談

綾子:
本日はマネジメント・カレッジ株式会社執行役員COO 新井崇志先生をお迎えしてインタビューを行います。よろしくお願いいたします。
新井:
よろしくお願いします。弊社では研修中は先生ではなく、『さん』づけで呼んでいただくようお願いしています。
綾子:
新井さん、よろしくお願いします。肩書が執行役員COOということで、年配の方を想像しておりましたが、すごくお若くてびっくりしました。
新井:
今年で35歳になりまして、入社したのが5年前、主任スタートで今年からCOOになりました。
綾子:
ちょっと個人的な興味でお聞きしてもよろしいですか? 新井さんは非常に背が高くて、体格ががっちりしていらっしゃるのですが、学生時代は何かスポーツをされていたのですか?
新井:
中学ではラグビーを、高校・大学ではアメリカンフットボールをやっておりました。体を鍛えてばかりの学生時代でした。
綾子:
根っからのスポーツマンでいらっしゃるのですね。ビジネスには体力が必要ですよね。
新井:
体力ばっかりでがんばっています。
綾子:
ちなみに学校はどちらですか?
新井:
中学から慶応におりまして、そこで大学卒業までひたむきに部活ばかりやっておりました。
綾子:
文武両道ですね。
新井:
いやーほんとに走ってばっかり、食べてばっかりという学生生活でした。

綾子:
弊社の大畑がマネジメントゲームはすごくいいぞと、一緒にやろうということで、代表の大畑と私が受けさせていただきましたが、まずマネジメントゲームMGを知らない方もいらっしゃるので、どういったものなのか教えていただけますか?
新井:
マネジメントゲームMGは、言ってみれば「社長の体験ができる研修」なんです。通常、研修といえば課長職や部長職の方などが参加されることが多いのですが、それらの中間管理職の方たちが社長の立場を疑似体験することで、多忙な業務のなかで陥りがちな『部分最適志向』から『全体最適思考』に変容できるビジネスゲーム研修なんです。
綾子:
今、『組織の中で中間管理職の方が参加される』ということをお聞きしたのですが、もし差し支えなければMG研修を実践している企業さんを教えていただけますか?
新井:
我々のスタートは1974年に設立されたソニーの教育子会社である(株)CDIです。その後、ソニー・ヒューマンキャピタルに社名を変更し、2004年に教育事業を分割し、マネジメント・カレッジが設立されました。CDI設立以来、大手企業を中心に延べ5,000社、100万人に研修を提供し、現在に至っています。
各社様と守秘義務契約を締結しているため、具体的な社名を申し上げられませんが、今日まで様々なメディアで弊社の提供するマネジメントゲームMGについて取り上げていただいております。
最近の特集ですと、大手通信企業様での実施事例について特集されております。こちらの企業では社長が起業する前に、MG研修での体験をもとに自社の「ヒト」、「モノ」、「カネ」の分配を考察したとおっしゃっており、現在では自身の後継者育成プログラムの総まとめとして実施していらっしゃるという記事でした。
綾子:
あ~あの方ですね。「この会社はそのうち、売上を豆腐のように一丁、二丁と数える(1兆、2兆)とおっしゃった方ですね!
新井:
おっしゃる通りですね!
綾子:
先ほど、新井さんから1974年からソニーという社名が出ましたが、MGが開発されたのは何年頃なんでしょうか?
新井:
1976年に、ソニーの社内教育用のプログラムとして開発されました。
綾子:
その頃は、モノづくりのソニーというイメージだと思うのですが、物を作っている人達にこの教育をしたのですか?
新井:
おっしゃる通りです。ソニー創業者の盛田昭夫さんが、当時大多数を占めていたエンジニアに対し、経営者感覚と計数感覚を座学ではなく、体感理解できる形で学ばせたいという背景で開発されたと聞いております。
綾子:
エステの業界も職人気質がありますので、そういうところで何か良いヒントというか、身につくのではないかと私自身も思ったのですが、これをやることによってどんなことが身につきますか?
新井:
すでに経営をされていらっしゃる方のMG研修の学びとしましては、日々の経営にかかわる業務の枝葉の部分を取り払い、コアとなる業務のみをマネジメントゲームで体験することにより、売上を上げる戦略の策定や、自身が描いた経営戦略シミュレーションが実際どのような結果になるのか?など、様々なことを試せます。実際の経営では、間違った意思決定を続けてしまうと倒産してしまいます。マネジメントゲームでは、何回でも倒産できるんです!ですので、ご自身が経営者としてどういうことをしていきたいのか?という考えをまとめたり、考えた戦略を実際にシミュレーションするのに、本当に良いツールだと思います。
綾子:
では、まだ経営者ではないけれども、これから会社の中枢を担っていくとか、いずれ独立してやりたいんだという人はどうですか?
新井:
マネジメントゲームには、『戦略会計』というコンテンツがあります。言ってみれば“企業が利益を上げるためにどういった戦略を立てていけばいいのか”ということを簡単に、かつきちんと学べるようなコンテンツになっています。例えば、まだ社長になっていないが将来独立を考えている方が学ぶことによって、もし将来独立した際に、社長としてこういう意思決定…例えば価格はいくらにしようか?どれぐらいの数の施術をしようか?仕入先はどういうところが良いか?など、すべてこの盤上で考えることができるようになるんです。独立を今後お考えになっている方には非常に良いコンテンツだと思います。
綾子:
そうですね! 店を開いてみて、リアルで失敗すると大変なことになりますからね。
新井:
マネジメントゲーム内で、様々なことにチャレンジいただき、どんどん倒産していただければと!笑笑 その分だけ学びがあります!

綾子:
私もこの前マネジメントゲームをやった際には、すごい赤字になりまして、V字回復を狙ったのですが…でも、ゲーム上でやってみたいことのチャレンジができるので非常に楽しいのと同時に、すごく勉強になりました。
新井:
赤字になった、黒字になったということはマネジメントゲームの学びとしては重要ではなく、ゲームのなかでなぜそうなったのか?ということを学び、実際の業務に活かすことができるようになる。それがMGのいいところかなと思います。ですので、赤字、黒字はその時のお楽しみということで、研修としての学びは別にありますよということです。
綾子:
ハハハ! 盛り上がりますよね!
新井:
おっしゃる通りです。
綾子:
私自身数字に弱く、いい加減だったもので、これはすごく学びになるなと実感しました。それで、弊社がマネジメント・カレッジ株式会社様にワガママを言いまして、是非エステの先生たちに学んでいただきたいということで、このマネジメントゲームMGのサロン版の共同開発をしていただきました! ありがとうございます!
新井:
こちらこそすごく勉強になりました。ありがとうございます。
綾子:
サロン版MGの特徴を教えていただけますか?
新井:
MGシリーズには、製造業版や商業版など、様々な業態版があります。今回共同開発したサロン版MGは、名前のとおり、サロン経営に特化したマネジメントゲームとなっています。実際のサロンをイメージした状況、ルール設定になっていますので、その中で“どういったことを行っていけばサロンが大きくなっていけるか” “利益をどうやって生み出していくことができるのか”といったサロン経営者の誰しもが学びたいことが、2日間もしくは1日でしっかりと学べる仕様になっています。共同開発したワールドジャパン様はサロン経営についてのスペシャリストですので、教育研修としてだけではなく、サロン経営者の方の生活を豊かにするためのコンサルテーションツールとしても活用いただけるのかなと非常に期待しています。
綾子:
ありがとうございます! これは経営者としてやっていくには必須だと思います! サロン版MGを知らなくて、行き当たりばったりの経営なんて怖くて出来ませんね。
新井:
ぜひ何十回でも、何百回でも体験いただくと、その時、その時の新たな気づきがあります。マネジメントゲームって本当に必勝法がないんですよ。その時、そのテーブルについたライバル経営者の方たちとプレイする時に、毎回同じことをしているだけではダメなんですね。差異化を図った経営ができるかで、成績が大きく変わってくるんです。ぜひ一度サロン版MGをご体験いただければと思っております。良いものが作れました。
綾子:
ありがとうございます。いつからデビューになりますか?
新井:
来年5月のビューティーワールドでお披露目になりますので、皆様楽しみにお待ちください。よろしくお願いいたします。

新井 崇志(あらい たかし)
マネジメント・カレッジ株式会社
取締役執行役員 COO

慶應義塾大学卒業後、東京海上日動火災保険株式会社に入社。若手選抜プログラムに選出され、20代で損保代理店経営に携わる。
自身が20代に体験した『経営』を教育研修としての学びを広めるべく、2013 年にマネジメント・カレッジに入社。様々な上場企業の経営者教育に携わる。2018年より現職。

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