エステサロンと言えば、エステティシャンが接客することが主流ですが、近年はセルフエステサロンも増えてきています。なかにはトレーニングジムなどにオプションサービスとして、セルフエステマシンが置かれている所も増えてきました。気になっているオーナー様も多いのではないでしょうか?今回はセルフエステサロンの経営についてワールドジャパン株式会社の鈴木が詳しく解説していきます。
セルフエステサロンを開業するにあたって、もっとも気になるのは「需要があるのか」「安定した収益が見込めるのか?」ではないでしょうか?
ここ数年で一気に人気が高まっているセルフエステサロンですが、その背景には時代の変化が大きく関係しています。
時代の変化に伴い、セルフエステサロンの需要はどんどん高まってきているので、開業するならまさに今がチャンス。
まずは、セルフエステサロンが増えてきている理由を詳しく解説します。
ひと昔前までは、エステサロンというと高級で敷居が高いイメージがありましたが、セルフエステサロンが誕生したことで誰でも気軽に足を運べるようになりました。
従来のエステサロンよりも低価格で利用できるセルフエステは、コスパや効率を重視する時代の流れに後押しされるように、10代・20代の若い世代を中心に人気を集めています。
特に現代の若者はコスパや効率の良さを重視する傾向が強いため、高級店と同じマシンを使った施術が低価格で手軽に受けられるセルフエステサロンはまさに時代のニーズに合っていると言えるでしょう。
また、セルフエステサロンの場合、自分の体をエステティシャンに見られずに施術が出来ることも人気を高めている理由の一つです。
「エステには通いたいけど、体を見られるのが嫌」「恥ずかしい」といった悩みを抱えている人は意外と多いもの。
その点、セルフエステサロンなら自分でマシンをあてて施術するので安心です。
肌トラブルやたるんだお腹など、コンプレックスを抱えている人が気軽に通える・思いっきりエステを楽しめる点がセルフエステサロンならではの魅力と言えるでしょう。
こういった方への需要が高いことも、セルフエステサロンが増えてきている理由の一つです。
ここ数年でセルフエステサロンが一気に増えたのには、コロナ禍も大きく関係しています。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、リスクを犯してまでエステに通う人は少なくなりました。
「人との接触を減らす」ことが求められる現代では、エステを受けたいけど、エステティシャンと密室になる環境は控えたいと思うのが当然でしょう。
その点、セルフエステサロンなら自分で機械を操作するのでエステティシャンと密になることがなく、完全個室かつセルフ施術がほとんどなので、濃厚接触の心配がありません。
コロナ禍という時代のニーズに柔軟に対応できる点も、セルフエステサロンの需要が高まっている理由と言えます。
従来のエステサロンは基本的に予約制になっているので、人気のエステ店などは予約が殺到してなかなか通えないこともあります。
また、仕事が忙しくて日中に通えない・小さなお子さんがいて通いづらいなど、一般的な営業時間に通えないお客様もセルフエステサロンなら気軽に足を運べます。
セルフエステサロンならアプリなどで空き状況をいつでも確認できるので、空いていたらすぐに通える点も魅力です。
また、24時間体制で営業している店舗がほとんどなので、スケジュールの調整がしやすいところもメリットと言えるでしょう。
深夜や朝方でも利用出来るので、様々なニーズに対応できる点もセルフエステサロンならではのメリットです。
従来のエステサロンでは、無料体験やカウンセリングといった工程を踏むことが多いですが、その際に強引な勧誘を受けることもしばしば。
中にはしつこい勧誘・営業をしてくるサロンもあります。
「体験を受けてみたいけど、しつこく勧誘されたら…」と不安でサロンに行くのをためらってしまう方も多いと思います
ですがセルフエステサロンならスタッフやエステティシャンから勧誘を受ける心配もありません。
エステティシャンからの商材の勧誘がないので、施術のみに集中して通うことが出来ます。施術のみに集中して通うことが出来るので、気楽に足を運べます。
このように、セルフエステサロンが増えてきている理由には、
・時代のニーズに合っている
・体を見られずに施術が出来る
・コロナ禍でも安心して通える
・強引な勧誘や営業を受ける心配がない
といったことが考えられます。
セルフエステサロンの時代が来ているといっても過言ではないので、開業するなら今しかありません。
ライバルに先を越されないようにするためにも、さっそく開業の準備を始めましょう。
続いて、セルフエステサロン経営のメリット・デメリットをご紹介します。
セルフエステサロンの場合、スタッフの育成が不要な点がメリットの一つです。
従来のエステサロンであれば、お客様1人に対してエステティシャンが1名必要になります。
そのため、スタッフやエステティシャンの育成にあって様々な研修を行わなくてはいけません。
一方でセルフエステサロンなら受付担当や機材の管理、店舗の清掃といった業務が出来る人材さえいれば経営が成り立ちます。
セルフエステではお客様が自ら施術を行うので、特別な資格を持ったスタッフやエステティシャンを雇う必要がありません。
人件費はもちろん、スタッフ教育のための研修費用なども抑えられます。
技術面での育成や研究が不要な点はセルフエステサロンならではのメリットと言えるでしょう。
セルフエステサロンは、利用料金そのものは安いですが、サブスクリプション方式で安定した収益をあげられるため利益率は高いと言われています。
会員数×月額費用になるので、従来のエステサロンに比べて売り上げの浮き沈みが少なく、収益性の高さが魅力です。
セルフエステサロンを開業するならサブスクリプションを必ず導入しましょう。
定額制なら多くのお客様に利用してもらえるので、売り上げも安定します。
利用する回数やメニューに縛られず、毎月一定の料金が支払われるので、長期的な経営が見込めるでしょう。
月額定額制で何度も利用出来るので、リピーターを獲得しやすいところもセルフエステサロンの大きなメリットです。
一般的なエステサロン経営の場合、もっとも大きな負担となるのが人件費です。
腕のいいエステティシャンを雇うとなると、人件費もそれなりにかかってきます。
仮に腕のいいエステティシャンを雇ったとしても、来客数が増えない限り人件費だけが赤字となって襲い掛かります。
一方でセルフエステサロンの場合は、機器を導入するだけでいいので高額な人件費の心配がありません。
マシンのメンテナンス費用はかかりますが、そこまで高額ではないのでランニングコストを大幅に抑えられる点も大きなメリットと言えるでしょう。
セルフエステサロン経営は、美容室の6倍~10倍もの利益率があると言われています。
毎月安定した収益を上げることが出来る上に、契約者が増えれば増えるほど売り上げもアップするので、安定した経営が可能です。
機器の操作方法や、施術方法は全て動画で説明するのがセルフエステサロンの主流となっているので、完全無人で運営することも不可能ではありません。
とはいえ多くの店舗では、初回にスタッフが機器の使い方などを解説し、その後は動画で施術法を学びながら行うのが一般的なので、数名のスタッフは必要でしょう。
それでも従来のエステサロンに比べれば圧倒的に人件費を抑えられるので、経営における負担を減らせます。
機器の説明動画は一度作ってしまえば、ずっと使えます。
最新機器の導入時などには、新たに動画を作る必要がありますが、費用や手間もそうかかりません。
人件費を抑えられることや、運営における手間や労力が少ないところもセルフエステサロン経営をおすすめする理由の一つです。
セルフエステサロンなら、省スペースでも問題なく施術が可能です。
エステマシンもコンパクトなものが多いので、自宅でサロンをオープンしたり、店舗の一画を利用したりなどして開業することも出来ます。
従来であれば、施術を行う際に最低でも一台の業務用ベッドが必要ですが、セルフエステサロンの場合は、マシンやテーブル、椅子さえ用意すれば施術ができます。
何台もの業務用ベッドが必要な通常のエステサロンと比べて、費用も少なく済みますし、店舗スペースなどを考慮して立地探しに時間を取られてしまうといった心配もありません。
続いて、セルフエステサロン経営のデメリットを見ていきましょう。
セルフエステサロン経営の大きなデメリットとして、効果や安全面でのトラブルが挙げられます。
セルフエステはお客様自身で施術を行っていただくため、仕様効果や安全性が保証されているわけではありません。
「効果がない」「怪我をした」といったトラブルに発展する可能性も十分に考えられるので、事前に対策を講じておきましょう。
実際に怪我をしたという事例は多く、人気の高いHIHUをセルフで利用したところ「唇の神経を損傷した」「顎の神経が傷ついた」といったトラブルも。
こういったトラブルに発展しないようにするためにも、お客様に正しい使い方をしっかりレクチャーすること大切です。
オーナー自身が機器の仕組みや操作方法、取り扱う際の注意点などをきちんと理解しておきましょう。
セルフエステサロンの収益性は高いものの、リピーターの確保が難しいといったデメリットがあります。
特にセルフエステサロンが流行り始めてからというもの、各地で続々と新規サロン店が誕生しています。
ライバルも多いため、リピーター契約が取れなければ期待した売り上げに繋がらない可能性も。
最初は「セルフエステ」という響きに誘われて足を運んでくれるでしょうが、やはり従来のエステサロンと違って、エステティシャンとのやり取りがないので、次第に通わなくなるお客様も多いのが現状です。
「通ってみたけど、どうやって施術すればいいかイマイチ分からない」「自分で施術するのが面倒になってきた」などの理由から、遠のくお客様もいるので、リピーター確保のための対策も必要です。
割引券などのクーポンを発行したり、来店後にお礼のダイレクトメッセージを送ったりといった工夫を取り入れましょう。
また、セルフエステサロンの場合個室数が少ないと回転率が落ちるというデメリットもあります。
省スペースでも開業出来るところが魅力のセルフエステサロンですが、売り上げを上げようと思ったら、それなりの個室数とそれに応じたエステ機器が必要となります。
個室が少ないと、回転数が悪くなり収益に繋がらない可能性もあるので、開業する際はサロン自体の規模についてもしっかりと考えましょう。
ただし個室数を多く設ける場合は、その分だけエステ機器も必要になります。
エステ機器を増やすにあたってそれなりに費用もかかるので、十分な資金がなければできません。
さらに機器の不具合や故障といったトラブルも起こりかねないので、修理費なども考慮すると、マシンの導入費用が痛手となる場合もあります。
セルフエステサロンを開業する際に必要なのが、「開業届」です。
開業届は税務署に提出する書類で、個人でセルフエステサロンを開業する際には提出が義務付けられています。
開業届に必要なものは、
・開業届
・マイナンバーカード
となるので、事前に準備しておきましょう。
開業届は、お住まいの管轄税務署か、国税局のHPからダウンロードができます。
手続きの仕方は以下を参考にしてください。
■開業届の手続きの仕方
・開業届に必要事項を記入する
・提出用と控用の2枚を作成
・作成した開業届2枚を税務署に提出
手続きが完了したら、税務署から控用の用紙が返送されるので、大事に保管しておきましょう。
開業届の提出が済んだら、サロン開業のための資金を準備しましょう。
セルフエステサロンの開業費用の目安は、500~1,000万円ほどと言われています。
契約するフランチャイズ店や、サロンの規模によっても異なりますが、最低でも500~1,000万円ほどは準備しておかなくてはいけません。
■セルフエステサロン開業にかかる費用の内訳
・フランチャイズ加盟金
・保証金
・賃貸保証金
・内容費用
・機器や設備費用
・消耗品
・人件費
・宣伝広告費
・諸経費
など。
既に資金を用意できていればいいですが、難しい場合は助成金や補助金制度を利用しましょう。
エステサロン開業で利用できる助成金や補助金制度は、
・創業助成金
・小規模事業者持続化補助金
・IT導入補助金
・地域雇用開発助成金
・キャリアアップ助成金
などが挙げられます。
申請条件を満たしていれば利用できるので、申請しておきましょう。
ただし、助成金は原則後払いとなっているのでその点は注意が必要です。
続いて、サロンのコンセプトを決めていきましょう。
継続的に安定した収益を上げるためには、サロンのコンセプトづくりが重要です。
他のサロンにはない、自社独自の価値や魅力をお客様にアピールしなければ、新規顧客はもちろん、リピーターの獲得にも繋がりません。
狙いたいターゲットを絞り、どのようにアプローチするのか、年齢層やターゲット層に合ったサロンコンセプトをしっかりと作ることが大切です。
サロンコンセプトが決まったら、それに合わせて店内の内装を決めていきましょう。
お店の雰囲気に合ったカラーやデザインのインテリアなどを選んで、統一感を持たせることが大切です。
内装デザインはサロンの印象を決定付ける大事な要素の一つなので、手を抜かずにこだわるべきです。
続いてセルフエステサロンの要となる、エステ機器の導入です。
マシンの機種や台数などは、サロンの規模によっても異なりますが、痩身マシンやフェイシャルマシンなどは、ほとんどのサロンで導入されています。
サロンコンセプトやターゲット層に合ったマシンはもちろん、サロンによっては脱毛マシンなどを取り入れて、他店との差別化を図っているところもあります。
自社サロンで売り出したいメニューや、独自のメニューがあればそれに対応するマシンを導入しましょう。
セルフエステに対応している機器と対応していない機器があるので、まずはメーカーに問い合わせてみましょう。希望台数を伝え、見積りを取りましょう。
導入したいマシンがセルフエステに対応しているか、事前にメーカーに問い合わせておきましょう。
対応していればあとは希望台数を伝えて見積もりを取ってください。
エステマシンだけでなく、備品の購入も忘れてはいけません。
開業時に必要な備品は、
・タオル
・シーツ
・椅子
・ジェルやクリームなどの化粧品
・テーブル
・マシンの使い方を説明するためのタブレット
などです。
セルフエステの場合は、ベッドが要らない代わりに椅子やテーブルが必要です。
個室数に合わせて、椅子やテーブルを用意しておきましょう。
また、各個室に設置する鏡や、機器の説明動画を流すモニターやタブレットなども準備しておかなくてはいけません。
利用のルールや機器の説明を各個室のモニターで流す場合は動画が必要となります。動画作成は外部に依頼するなどしましょう。
サロンの利用ルールや、機器の使用法、注意点などを動画で説明する場合は、各部屋にモニターやタブレットを設置しましょう。
動画作成は自社で行ってもいいですが、外部に依頼するのも一つの手です。
開業時は内装やマシンの導入といった準備で時間や手間を要するので、動画作成を外部に依頼することで、負担を減らせます。
動画作成のみであれば費用もそうかからないので、外注するのがおすすめです。
続いて、スタッフの確保です。
セルフエステサロンの場合、エステティシャンを雇用する必要はありませんが、受付担当や、マシンの説明、その他清掃といった業務が出来る人材が必要です。
求人媒体などを活用して、オープンまでにスタッフを揃えておきましょう。
求人媒体などを利用して、スタッフを募集しましょう。スタッフ募集は「エステサロン未経験者OK」や「接客が得意な方」を募集すると幅広い方の応募に期待ができます。
スタッフを募集する際は、「接客経験がある方」「エステサロン未経験者でもOK」といった記載をすることで、より多くの人材を集めることができます。
特にエステティシャンがいないセルフエステサロンでは、サロンの印象は受付担当のスタッフによって左右されます。
接客経験がある人や、慣れている人を選ぶと良いでしょう。
より多くの顧客を獲得するためには、予約システムの導入も経営する上での重要なポイントです。
予約システムを活用して、予約管理を徹底することで、被りなどを防いで効率良くサービスを提供することができます。
お客様の回転率も上がり、売り上げアップに繋がるので、予約システムは必ず導入しておきましょう。
予約システムを導入するなら、ホットペーパービューティや、Eパークビューティ、楽天ビューティーなどの集客サイトに登録するのがおすすめです。
集客サイトを利用すれば、予約システムが使えるだけでなく、集客率アップにも繋がります。
口コミ機能や、クーポンの発行なども出来るので、開業時には集客サイトの登録も忘れず行いましょう。
また、集客のための自社ホームページ、SNSアカウントの開設も必要です。
自社ホームページやSNSアカウントを持つことで、より多くのお客様にサロン存在を知ってもらうことができます。
サロンの魅力や、人気メニューなどの告知も出来るので、開業準備落ち着いたら、自社ホームページの作成、SNSアカウントの運営にも力を入れていきましょう。
ホームページやSNSアカウントを開設したら、いよいよオープンです。
オープンの告知などは、インターネットを活用して積極的に行いましょう。
また、お得情報や新マシン導入、定期的なイベントの告知などこまめに更新することが大切です。
ホームページを見て予約するお客様は非常に多いので、開設しただけの状態にならないように日々、サロン情報を発信続けましょう。
エステサロンは開業がしやすい反面、3年以内に90%のサロンが廃業に追い込まれ、開業から10年後の存続率は5%以下という非常に競争率の高い業界です。直営サロン20年の経営実績を持つワールドジャパン株式会社では、これまでのエステサロン経営ノウハウを用いて、エステサロンプロデュースを行っております。
店舗の新規開業の総合プロデュースをはじめ、Web集客、広告、販促計画、メニュー構成の提案、スタッフ教育、財務管理、物販管理など、サロン経営に関わるお困りごとやご質問がございましたらお気軽にお問い合わせください。
セルフエステサロンはエステティシャンの育成などがないため、気軽に始められるのが特徴です。資金や備品を整えれば、すぐに開業が可能でしょう。しかしお客様自身で施術を行うことが特徴であるので、施術のトラブルなどが起きた際はしっかりと対応していくことが重要と言えます。トラブルにならないよう、説明動画などはしっかり作成しましょう。
エステ機器にはさまざまな種類があり、目指すサロンによって購入する機器は変わってきます。サロンのコンセプトに沿った正しい機器の選定が重要と言えるでしょう。また、保証やアフターフォローの有無は、その後のサロンの運営に大きく関わります。
サロン開業時は、どうやってエステ機器選びをするべきか分からないことだらけ。だからこそ、機器選びだけでなくどこから購入、またはリースするかは大変重要な問題です。ワールドジャパンでは70種類以上の美容機器の取り扱いがあり、エステサロンや治療院などへの導入実績は500社以上にのぼります。
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