医療脱毛を検討している方の中には、早く終わらせたいと考えている方もいるのではないでしょうか?
医療脱毛は部位によっては1ヶ月以上間隔をあけなければ、効果が得られない可能性があります。
この記事では、部位別のベストな照射間隔と、医療脱毛の間隔を1ヶ月以上空ける理由を詳しく紹介しています。
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東京医科大学卒業。東京医科大学病院皮膚科、都内美容皮膚科クリニックなどを経て2012年、水谷皮フ科クリニック開院。一般皮膚科、小児皮膚科に加え、しみ、たるみなどの美容皮膚科を診療している。
- 看護師
美容クリニックに勤める看護師。現在はニキビ跡と格闘中。大の美容好きで、月に1回何かしらの美容施術を受けています!経験に基づいたわかりやすい美容情報をお届けします。
医療脱毛で1か月以上間隔をあける理由
医療脱毛を早く終わらせたい方にとって、1ヶ月以上も間隔をあけなければならないのは焦れったいですよね。
そんな方も、理由を知ればきっと納得できるでしょう。
医療脱毛で施術間隔を1ヶ月以上空ける理由は以下です。
- 毛周期に合わせると脱毛効率が良い
- 肌にかかるダメージが抑えられる
毛周期に合わせると脱毛効率が良い
医療脱毛は、毛周期に合わせて施術を受けると効率よく脱毛効果を得ることができます。
毛周期とは毛が生え変わるサイクルのことで、「成長期」「退行期」「休止期」の3つの期間があります。
このうち、メラニン色素が多い「成長期」に医療脱毛を受けると効率的に脱毛効果が得られます。
反対に、退行期や休止期の毛はメラニン色素が薄く、毛と毛根が離れている状態で、医療脱毛のレーザーが反応する条件が揃っていません。
早く医療脱毛を完了したいからと言って、照射間隔を守らないと医療脱毛の効果を得られないばかりか、追加で照射が必要になる可能性もあるため注意しましょう。
施術間隔をあけると肌にかかるダメージを抑えられる
医療脱毛は、強力なレーザーを肌へ照射して毛根の細胞を破壊する施術です。
エステやサロンの光脱毛と比較すると、脱毛効果が高い反面、肌へのダメージも大きくなってしまいます。
そのため、照射間隔を1ヶ月以上空けないと、肌へのダメージが蓄積し、肌が炎症を起こしたり痛みを感じやすくなったりします。
医療脱毛の照射間隔を1ヶ月以上空けることで、肌が受けたダメージを回復する期間を作ってあげましょう。
医療脱毛の完了までの期間
毛周期はわき毛やVIOの施術などの濃い毛はサイクルが長く、顔や背中などの薄くて短い毛はサイクルが短くなります。
そのため、毛周期が深く関わる医療脱毛は、部位によって完了までの期間が異なります。
それでは、部位別の医療脱毛が完了するまでの期間を見ていきましょう。
全身脱毛が完了するまでの期間
全身脱毛は、毛周期のサイクルの長い部位に合わせたり、全身の毛が表面に多く生えているタイミングを狙って、レーザーの照射を行うので、2〜3ヶ月に1回の照射が適切です。
一般的に、自己処理が楽になるまでの全身脱毛の回数は、5〜8回なので、早くて10ヶ月〜24ヶ月で医療脱毛が完了するでしょう。
部位 | 自己処理が減る回数 | 自己処理が不要になる回数 |
---|---|---|
顔 | 5~8回 | 10回以上 |
ワキ | 3~5回 | 8〜10回 |
腕・脚 | 3~5回 | 8〜10回 |
お腹・背中・胸 | 5~8回 | 10回以上 |
Vライン | 3~5回 | 8〜10回 |
I・Oライン | 3~5回 | 10回以上 |
VIOの医療脱毛が完了するまでの期間
VIOの施術間隔の目安は、1ヶ月半〜3ヶ月です。
VIOは他の部位よりも毛が太く、量が多いので、他の部位がツルツルになる頃に成長期の毛が生えてきてしまうため、必要な施術回数が増えてしまいます。
さらに、希望のデザインや毛を残す量によっても、施術完了までの期間が異なります。
たとえば毛を全て無くしてしまうハイジニーナの場合、自己処理が楽になるまでは8回、ツルツルを目指すなら10回以上の施術が必要なので、早くても12ヶ月〜15ヶ月で医療脱毛が完了するでしょう。
脇の医療脱毛が完了するまでの期間
脇の施術間隔は2ヶ月〜3ヶ月が一般的です。
自己処理が楽になる回数は5回、ツルツルを目指すなら8回程度の施術が必要なので、早くても10ヶ月〜16ヶ月かかることになります。
脇の毛は、シェービングすることが多いため、色素沈着をきたしている場合があります。
色素沈着をきたしていると、レーザーの出力があげられないため、医療脱毛の完了に時間がかかってしまうことも。
顔の医療脱毛が完了するまでの期間
顔の毛は毛周期のサイクルが短く、1ヶ月〜2ヶ月置きに医療脱毛を受けることができます。
ただし、毛が細い分、メラニン色素も薄くレーザーが反応しにくいため、必要な施術回数が増えてしまいます。
医療脱毛で顔の毛を自己処理が楽になるまで脱毛するには8回、ツルツルを目指すには10回以上かかってしまうことを覚えておきましょう。
そのため、顔の脱毛が完了する期間は早くても8ヶ月〜10ヶ月の期間がかかることになります。
腕・足の医療脱毛が完了するまでの期間
腕や足の医療脱毛は1ヶ月半〜2ヶ月に1回が施術間隔の目安です。
腕や足の毛は濃い毛が多いため、レーザーが反応しやすく医療脱毛の効果が得やすいという特徴があります。
自己処理が楽になるまでは5回、ツルツルを目指すなら8回の施術が必要なため、早くても7.5ヶ月〜12ヶ月かかるでしょう。
医療脱毛で次に照射するまでの間隔
医療脱毛は毛周期に合わせて照射を行いますが、毛周期は部位によってバラバラなため、照射間隔も異なります。
それでは、部位別の照射間隔をみていきましょう。
全身脱毛の照射間隔
全身脱毛は、その名のとおり全身の医療脱毛をする施術です。
毛周期は部位によって異なるため、全身脱毛の場合は全身の成長期の毛の量が多い2ヶ月〜3ヶ月の間隔で施術を受けると良いでしょう。
VIO脱毛の照射間隔
VIOの毛は身体の中で最も毛周期のサイクルが遅い頭髪に次いで、2番目に毛周期のサイクルが遅い部位です。
しかし、毛の量が多いため、成長期の毛が多く生えている期間に当たりやすく、1ヶ月半〜3ヶ月の照射間隔で医療脱毛を受けることができます。
VIOの医療脱毛は、クリニックによっては生理中に受けられないこともあります。
生理により照射を受ける周期が変わってしまうと、効果の出方にも影響をきたすことがあるので注意しましょう。
脇脱毛の照射間隔
脇の毛は2ヶ月〜3ヶ月の間隔で医療脱毛を受けましょう。
脇の毛は自己処理をする方が多く、中にはピンセットで毛を抜いてしまう方もいます。
成長期の毛を抜いてしまう恐れもあり、毛周期に合わせた医療脱毛が受けられなくなるため、自己処理をする際はカミソリや電気シェーバーを使用しましょう。
顔脱毛の照射間隔
顔の毛は細く短い産毛が多いため、毛周期のサイクルが短く、1ヶ月〜2ヶ月置きに医療脱毛を受けられます。
毛周期が早いからといって、1ヶ月経たないうちに受けてはいけません。
顔はレーザーの照射により、施術前より太く濃い毛が生えてくる硬毛化という現象をきたしやすいので、必ず1ヶ月は空けるようにしてください。
腕・足脱毛の照射間隔
腕や足の照射間隔は1ヶ月半〜2ヶ月に1回が一般的です。
腕や足は範囲が広いため、効率良く医療脱毛をしたい方は、医療脱毛の終盤に差し掛かったら、施術間隔を延ばすと良いでしょう。
医療脱毛は回数を重ねるごとに毛の量が減り、生え揃うのも遅くなります。
そのため、生えてくる毛の量が多くなってきた時に合わせて医療脱毛を受けることで、無駄なく効率的な照射が受けられます。
医療脱毛を効果的に行う3つのコツ
医療脱毛の効果的に受けるには、照射前後のケアや生活に気を配らなければなりません。
医療脱毛を受けている期間は以下の3つのポイントを意識しましょう。
- 日焼け対策をする
- 保湿ケアを欠かさず行う
- 毛抜きをしない
それではひとつずつ理由を詳しく解説していきます。
日焼け対策をする
医療脱毛を効果的に受けたい場合は、日焼け対策は欠かせません。
肌に紫外線を浴びると、メラニン色素が大量に作り出されてしまい、肌が黒くなってしまうのが日焼けの状態です。
医療脱毛はメラニン色素にレーザーが反応して脱毛効果を得る施術なので、日焼けにより肌が黒くなっていると、肌にもレーザーが反応してしまいます。
そうなってしまうと、レーザーが反応する範囲が広くなり、脱毛効果が落ちてしまうだけでなく、痛みを感じやすくなります。
さらに、火傷のリスクが高まるため、レーザーの出力を下げざるを得ません。
その結果、効果的な医療脱毛ができなくなってしまうため、医療脱毛を受けている期間中は日焼け止めを塗って帽子を被るなど、紫外線対策を徹底しましょう。
保湿ケアを欠かさず行う
医療脱毛を受けている期間は、保湿ケアを欠かさず行いましょう。
保湿ケアを怠り肌が乾燥してしまうと、肌を外部刺激から守るためのバリア機能が低下してしまいます。
肌のバリア機能が低下した状態でレーザーを照射すると、痛みを強く感じたり、赤みや膨隆疹などの肌トラブルをきたしやすくなったりします。
さらに、乾燥によるレーザー照射の痛みに耐えられなかった場合、レーザーの出力を下げることもあるため医療脱毛の効果を得られなくなります。
顔の保湿は化粧水の後にクリームや乳液を塗布し、ボディはボディローションやボディクリームなどで入念に保湿をしましょう。
毛抜きをしない
医療脱毛を受けてる間の自己処理は、ピンセットなどで毛を抜かないようにしましょう。
毛抜きは毛根ごと毛を抜いてしまう行為です。
成長期の毛を抜いてしまう恐れがあるだけでなく、毛穴に何もない状態になるため、レーザーに反応するものがなくなってしまいます。
その結果、効果的な医療脱毛が受けられません。
自己処理は毛抜きやワックスなどは使わずに、カミソリや肌に優しい電気シェーバーを使うようにしましょう。
医療脱毛の間隔に関するQ&A
最後に、医療脱毛に関してよくある質問に詳しく回答しています。
医療脱毛を検討している方はぜひ参考にされてください。
いずれも、我慢できる程度の痛みですが、痛みをできるだけ緩和したい方は以下のような対策を取りましょう。
- 痛みの少ない脱毛器で医療脱毛を受ける
- 保湿ケア・紫外線対策を行う
- 生理前後を避ける
- 自己処理は肌を傷つけにくい電気シェーバーを使用する
まずはご自身ができるところから取り入れてみてくださいね。
- 入浴を避けシャワー浴にする
- 運動や飲酒は控える
- 保湿ケアを怠らない
医療脱毛を受けた当日に入浴や運動、飲酒などの血行が良くなり体温が上がる行動を取ると、赤みやかゆみなどのダウンタイム期間が延びる可能性があります。
また、保湿を怠ると乾燥やかゆみなどの肌トラブルをきたしやすくなるため、保湿は入念に行いましょう。
残りの80%の毛は残っている状態です。
医療脱毛は毛周期や肌負担のことを考慮して施術間隔を空けよう
この記事では、医療脱毛の施術頻度を1ヶ月以上空ける理由と、医療脱毛の完了までの期間や施術頻度を部位別に詳しく紹介しました。
- 医療脱毛は成長期の毛にしか効果がない
- 毛周期に合わせて照射を受けると効率が良い
- 照射間隔が短いと肌への負担が大きい
医療脱毛の効果を効率よく得る的ためにも、施術間隔は守りましょう。
毛の量や、毛質によっても適切な施術頻度は異なるため、まずはカウンセリングを受けて、ご自身に合った施術頻度を聞いてみてくださいね。